イー・ウーマン（ewoman）

100％の信頼が必要だから（まちじょ・埼玉県・33）

子どもが3人おります。私自身が仕事をしているので、仕事や研修の時に預けなければいけませんが、その時間帯も時間の長さも様々なので、それに合う人を探すのに苦労しています。また、食事のことなどをその都度細かく伝えるのも一苦労です。すべてのことにおいて信頼関係が大切だと思います。よく知っている人でないと預けようという気持ちになれません。

急病対応できるシッターを（チャイコフスキー・東京都・45）

とにかく困ったのは、子どもの急な発熱のとき。働く母誰もが経験あることだとは思いますが、ベビーシッターとは、そのようなときこそ利用できるシステムであってほしいと考えます。いまでこそ、病後児保育が一般的になりましたが、発熱のときこそ、しっかりとしたケアのできるシッターサービスがあればよいと思います。

ファミリーサポートで（ナカサワ・東京都・44）

ファミリーサポートを利用していました。最初から信頼できる提供会員さんに出会えたので不安はなかったのですが、その方がどんどん利用会員の間で人気が高くなっていき…その提供会員さんの取り合いで子ども同士がケンカなんてことも起きました。ママ同士で預かりあいもしましたが、「こんなおやつ食べさせていいのかな？」「どういう躾けをされているのかな？」と、とても気構えてしまい、疲れました。預かって頂く分には大ざっぱでいられるのですが（笑）。

できれば3人一緒に（3匹の怪獣・千葉県・43）

不定期で子どもを預ける必要が生じたとき、できれば子ども3人を一緒に預かって頂ける方を探しました。民間のシッターさんも探しましたが、最終的にファミリーサポートに行きつきました。「3人一緒は…」と難色を示され、バラバラでも仕方ないかも…と諦めかけた時、私の住む地域のリーダーをされていらした方が「大丈夫です。私が預かります。もちろん3人一緒に」と。涙が出るほどうれしかったです。

キッズシッターの必要性（yummin・長野県・41）

キッズシッターの必要性を感じています。今、小6生の娘が、幼少期は米在住。12歳までの子どもだけでの留守番は条例で禁止されていたので、友人の紹介でキッズシッターを頼んでいました。「子どもに暴力を振るわない」「家のものを盗まない」。これらを守れる人なら「よし」としました。文化の違いがあるので、細かなことは黙認。帰国して、NPO法人に頼んでも、「小学生なのに……」と言われ、こちらから断りました。キッズシッターの必要性が浸透することを願います。

恵まれていました（緑風・京都府・42）

私は子育て中に2度引っ越しをし、3つの市町村で暮らしました。このうち現居住地を含む2か所は市町村によるファミリーサポート制度が充実していて、当方のニーズに合った人と事前に会って、安心して預けることができました。1か所ではファミリーサポート制度の需要に供給が追い付いておらず、簡単な家事とベビーシッターをしてくれる方の派遣を依頼しました。職場の福利厚生制度の中で選んだだけでしたが、結果としてよい方に来てもらうことができ、恵まれていました。

NPOに依頼しています（mr-mama・北海道・38）

市内に緊急なお迎えや病児対応をしてくれるNPOがあり、そちらに依頼しています。シッターさんの手配はNPOが行うので手配時に私がシッターさんと直接お会いすることはなく、全面的にNPOを信頼することになります。しかし、数人は「自宅の場所がわからない」と勤務中に電話をかけてくる人もいました。友人に頼むのはもちろん気心も知れているので良いのですが、時間を割かしてしまうことになるので、対価とその後のお付き合いを考えるとNPOに割り切って依頼して正解だったと思います。

信頼のおける人と場所を探すこと（narenai・東京都・48）

私の場合、事前に情報を探しまくり、できるだけの手を打った関係もあり、幸運にも延長保育のある認可保育園に入れたこと、ファミリーサポート制度で近所の方に定期的にプラスアルファの延長分も見ていただけたこと、そして、子どもに早い段階での自立を促したことがうまくいって、値の張るベビーシッターや信頼のおけない人や場所に頼むことは結果としてありませんでした。子どもの保育については絶対にコストと天秤にかけてはいけないと思いました。

ママ予備軍と老人の孤独化対策？（Zonnetje・海外・その他・38）

2歳児の母親です。高校・大学生の姪たちに子守を頼むことが多いですが、子ども慣れしているのに驚きました。塾通い等で忙しい子どもたちには無理ですが、ベビーシッターの講習を通して自信をつけてもらい、若い世代にも子どもと触れ合ってもらえれば、将来自身が親となる時に絶対に役に立つと思います。あるいは老人ホーム等と連結することは不可能でしょうか？　1日中ホーム内にいらっしゃるおとしよりも多いでしょうし、個人的に子どもと会することで和むような気がしますが。

大学と提携（tibiko・大阪府・44）

独身で子どもはいません。音に敏感なのか、女性や子どもの高い声が苦手で、ファミリー向けの場所から、離れている状態です。代わりに預かるということは、私にはできないし、考えこんでしまいました。大学と提携して、学生のベビーシッター派遣は、ないのでしょうか？ 労働条件が悪く、続けることが、難しいのでしょうか？　預かる側も、週1回とか月2回、本業の仕事が少なくなる時のみなど、ゆるい条件での就業ができると、選択肢が増えると感じました。

行政のホームページを整備（82bird・東京都・40）

今回の事件があって、少し調べていて気付いたのですが、行政のホームページは非常にわかりにくく、サービスを行っていても、見つけることが困難と感じました。もっと、ホームページをきちんと整備して、検索エンジンでも最上位に表示されるようにしていただきたいものです。検索エンジンの最上位に表示されていれば、救える命もあるのでは。

認可制でなく登録制（marco302・海外・その他・42）

認可されているかどうかに壁があるように思えます。そこで、登録制にしてみてはいかがでしょう。ガイドラインを行政側が作成し、それに則っていることを前提に登録制にする。この方法であれば行政も監視が出来ますし、保護者が問題を見つけた場合に通告、登録抹消も可能です。認可よりも緩和された、今よりも厳しい制度。人の命を預かるだけに非常に難しい問題です。

みなさんがとても真剣に考えてくださり、たくさんの投稿が届きました。
 
「（利用する）時間帯も時間の長さも様々なので毎回探すのに苦労する」（まちじょさん）、「困ったのは、子どもの急な発熱のとき」（チャイコフスキーさん）、「不定期で子どもを預ける必要が生じたとき、できれば子ども3人を一緒に預かって頂ける方を探した」という3匹の怪獣さん。「もちろん3人一緒に」という言葉に、「涙が出るほどうれしかった」とおっしゃっています。
 
保育園や幼稚園のように、継続して子どもを預けるのとは違って、ベビーシッター利用の理由の多くは、イレギュラーなケースです。緊急に探さざるを得ないという状況の中で、「子どもの安心安全の確保」とのバランスをどう考え、どう担保するのかということが、今回のベビーシッター事件から見えてきた課題でもあると思います。
 
イレギュラーな子どもの託児については、親族やご近所の方など、顔が見える関係の方が、融通がきくという利点があります。
 
「高校・大学生の姪たちに子守を頼むことが多いですが、子ども慣れしているのに驚きました。……ベビーシッターの講習を通して自信をつけてもらって」という海外在住のZonnetjeさん。アメリカ在住だったというyumminさんは、「友人の紹介でキッズシッターを頼んでいた」とのこと。育児情報誌「miku」のインタビューで木佐彩子さんも、アメリカ在住のときに、ご自身が中学生の時にベビーシッターとして活動されていたとお話しくださいました。短時間のイレギュラーな預かりの場合は、講習を受けたキッズシッターという考え方も、ありかもしれません。
 
一方で、「ママ同士で預かりあいもしましたが、「こんなおやつ食べさせていいのかな？」……と気構えてしまい、疲れました」（ナカサワさん）というように、顔見知りだからこその遠慮や気遣いも発生してくるものですね。「友人に頼むのはもちろん気心も知れているので良いのですが、……対価とその後のお付き合いを考えるとNPOに割り切って依頼して正解」（mr-mamaさん）という考えの方も多いでしょう。
 
「ファミリーサポート制度が充実していた」（緑風さん）、「ファミリーサポート制度で近所の方に定期的にプラスアルファの延長分も見ていただけた」（narenaiさん）など、ファミリーサポートを活用している方も多くいらっしゃいます。ぜひ、子育て中の方は、お住まいの自治体に問い合わせて、登録だけでも済ませておくと、いざというときに安心です。
 
「行政のホームページは非常にわかりにくく、サービスを行っていても、見つけることが困難」（82birdさん）のご指摘はもっともです。東京都の「とうきょう子育てスイッチ」というサイトでは、託児の年齢や利用地域などを入れて、条件検索ができますので、ぜひ、利用してみてください。
 
marco302さんは「認可制でなく登録制」とおっしゃっています。現状、行政や企業、団体に属していれば、それぞれの団体や企業にベビーシッター自身の情報が登録されていますが、個人のベビーシッターの経験や資格の有無は、個人シッターごとに違いますし、あえて聞かないとわからないケースも少なくありません。だからこそ、ベビーシッターに直接会う、託児場所を確認するというところは、子どもを守るためにも、最低限行うべきところだと思います。
 
それでは、最終日に向けての質問です。
あなたは、ベビーシッター選びでどんなことをポイントにしたらいいと思いますか？
 
ベビーシッター選びや利用で困った経験がある方はYESに投票してください。
ベビーシッター選びや利用で困ったことがない方はNOに投票してください。
そしてYES、NO、どちらの方も、その理由や経験談と共に、こんな視点で選んでいる、こんな仕組みが欲しいという考えを教えてください。
 
NOでは、お子さまがいない方からの投稿も含まれると思いますが、それぞれの状況を明確にするために「お子さまがいる、いない」を教えてください。
そして、ママやパパ、子どもの視点に立って、引き続き、私たちにできることや仕組みを、ぜひご提案いただけたらと思っています。


★高祖議長の過去の円卓会議より
・虐待防止推進月間。虐待通報、ためらいますか？
・ママになって、人生の楽しみ増えましたか？
・パパは子育て、してますか？

• 2014.04.02
• 高祖常子 子育てアドバイザー、インターネットサイト「こそだて」編集長、NPO法人児童虐待 防止全国ネットワーク理事