働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3285 開催期間 2014年03月28日- 04月04日
「ベビーシッター選び」について、たくさんの体験談やご意見をありがとうございます。 「下の子が1週間入院が必要となった時、『付き添いが必要、きょうだいは病棟へ入ることはできない』と言われ途方に暮れた」(kyoko004)、「どうしても休めない日に緊急サポートを利用した」(ゆいゆいさん)と言うように、やはり緊急時の託児対応というのが、大きな問題ですね。もちろん、ママとパパが連携して乗り切れることもありますが、子育てしていると急なアクシデントはつきものです。だからこそ、いざというときのために、ファミリーサポートや病児保育の登録をしておくことをおすすめします。 ベビーシッターは無資格でもできますが、「国や自治体が定める認証シッター制みたいな制度」(たろまるさん)という「資格の強化」を望む声も聞かれます。たとえば認定されたベビーシッターであっても、一定期間ごとに研修を受け、それをシッターが開示して、ユーザーが選ぶ基準にするという考え方もあると思います。カナダでは3人以上の子どもを預かる時にはライセンスが必要で、更新のためのプログラムも受講しなくてはならないと聞きました。 ただ、「資格を有していなくても誠実に対応してきた人への影響も懸念」(真打ちさん)というコメントのように、ご近所の預かり合いや、個人シッターさんでもとても誠実に保育して下さっている方の方がむしろ多くいらっしゃるというのが実感です。 「資格より人間性」(真打ちさん)、「信頼関係の育て方に工夫を」(blueberry53さん)、「預かる人といかに信頼を築くか」(にしひがしさん)といったように、「信頼」をポイントとするご意見も多く届きました。 「私にとってはシッターさんは育児パートナーとして協業する存在」(めたぼさん)というコメントがありましたが、ファミリーサポートの活動でも、お預かりしている時の様子をお伝えしたり、ママの子育ての悩みにアドバイスさせていただくというようなこともあります。ベビーシッターは都合が付かないときに子どもを預ける存在というだけの考え方ではなく、その時間、子育てを親の代わりに担っている存在と考えていただけたらと思っています。 イ・モニクさんは保育所の体験談ですが、「命を預けるので……面倒な手続きが当たり前」とおっしゃっています。 託児、ベビーシッターというと、どうしても親側の都合や便利さを優先してしまいがちです。ただ、親と離れている時間に、預けられている子どもが「どんな場所で、どのようにシッターさんと関わり、どんな時間を過ごしているのか」を、やはり親として想像力を働かせて欲しい。親が見えない時間だからこその信頼関係。親が子どもを預ける存在として、「信頼関係が築けない相手なら頼まない」という強い意思も、時には必要でしょう。 いろいろな制度や仕組みも必要ではありますが、預けられている時間に、子どもが危険な場所にいたり、不適切な保育で不安にさらされていないかという想像力を働かせ、不安ならぜひ確認していただきたいと思います。たとえ忙しくても、面倒でも、ベビーシッターを選ぶ際に、ここは外してはなりません。 1週間議論いただきまして、ありがとうございました。体験談も多く寄せていただきまして、これからベビーシッターを探す方にも、参考になるコメントがたくさんあったと思います。どんなに制度を整えても、制度の隙間からこぼれ落ちてしまうこともあります。だからこそ、「子どもの安心・安全を守る最後の砦は親」であることを、改めて心においていただけたらと思っています。★高祖議長の過去の円卓会議より・虐待防止推進月間。虐待通報、ためらいますか?・ママになって、人生の楽しみ増えましたか?・パパは子育て、してますか?
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