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会議番号:3288 開催期間 2014年04月11日- 04月18日
tulipさんの尖閣とウクライナの相違点のご指摘はその通りだと思います。ただ「力を背景とした国境線の変更が行われうる」という観点から見たとき、尖閣はウクライナと違うから大丈夫だとは言い切れないでしょう。そこが問題です。unagiさんが指摘されたような事態は、実際に中国とフィリピンの間で発生し、結局、フィリピンが領有をしていた島が中国の実効支配の下に置かれました。 もう一つのポイントは、国連という組織がもつ二面性です。一つの面は、世界各国が一票という票を持って行動できる国際的組織ですが、もう一つは、最高意思決定機関は国連安全保障理事会であるということです。そしてこの理事会の常任理事国いわゆるP5は、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国です。これらの国は拒否権を持っているため、自分たちの賛成しない決定は「つぶす」ことが可能です。 言葉を換えれば、国際社会は「民主的」に運営されているわけではありません。そもそも国と国の関係は平等でも何でもないのです。日本人はつい国連というと「公平な国際組織」という感覚でものを見がちですが、それほど「無垢な」存在ではありません。 したがって、尖閣で有事になれば、国際社会がいろいろ議論している間に、中国が実効支配してしまうことが可能だと言うことになります。経済制裁に踏み切ることはできますが、中国が被制裁国になったら、日本などはまっさきに困るのではないでしょうか。 このような情勢のなかでウクライナ問題がどのように決着するのか、アメリカやEUといった世界の大国がどのように動くのかはよくよく見ておかなければなりません。それは尖閣の一つの姿を暗示していると考えられるからです。 1週間ありがとうございました。★藤田議長の過去の円卓会議より・次の都知事に期待すること、ありますか?・特定秘密保護法案、興味ありますか?・東京五輪、日本のプレゼンスは上がりますか?
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