働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3299 開催期間 2014年06月20日- 06月27日
unagiさんの投稿は、武器輸出を解禁するな、ということですね。実はこの問題は痛し痒しのところがあります。武器や武器に絡むものを輸出しないというのがこれまでの原則ですが、そうすると日本の兵器が高くつくという問題が出ます。たとえば戦闘機は買っても高いのですが、もし自力で開発したらもっと高くつくでしょう。戦闘機など開発することはないと思われる方も多いでしょうが、そうすると基礎技術開発の分野でアメリカやヨーロッパに後れを取ることも事実です。その基礎技術は軍事だけでなくさまざまな製品の開発にも結びつく可能性があります。軍事技術と民生用技術というのは、そうきれいに線引きできません。われわれが日常的に重宝しているナビも元は軍事技術です。 cheetanさんが言われるように、「憲法がこうだから何もできない、というスタートラインで議論すらも止まってしまうのではなく」というのが大事なポイントと考えます。私たちの戦後の平和は「平和憲法」だから平和だったのか、という問題は考えておかなければなりません。それにもし、いずれかの国が武力侵攻してきた場合(外交がうまく行かなかったという前提です)、自衛隊や米軍なしに独立を守ることができるとは思えません。クウェートはイラクに侵略されましたが、自力では独立を回復できなかったでしょう。 侵略されても武力は用いないとおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。それはそれで徹底した平和主義の哲学であり、立派だと思いますが、多くの方はそうは思われていないと思います。ただ同時に、多くの方はあまりリアルには国を守るということを考えておられないとも思います。それは戦後世代の私たちにとって平和とは「与えられた」ものだからです。 もう一度、日本の現代史に戻って、なぜ日本は戦争という選択をしたのか、なぜもっと早く戦争を終わらせられなかったのか、なぜ戦後は平和でいられたのかということを考え、それでいま、戦後初めてと言ってもいい「脅威」が目の前にある現実を見つめ直したほうがいいと考えています。 その上で、憲法9条をどうするのか、軍事同盟をどう考えるのか、集団的自衛権をどう考えるのかを問い直してみたいと思っています。一週間、どうもありがとうございました。★藤田議長の過去の円卓会議より・ウクライナ問題、気にしていますか?・特定秘密保護法案、興味ありますか?・東京五輪、日本のプレゼンスは上がりますか?
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