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会議番号:3317 開催期間 2014年11月07日- 11月14日
乳幼児期と自尊感情の関わりについて、さまざまな投稿をいただきました。きょうだいで比較すること、褒めること、継続すること、などに関連した貴重なご意見と思います。 自信を持っている子どもについては、先日の“ナカサワ”さんのコメントが参考になります。「他人と比べず自分は自分」と考えることが出来るのは素晴らしいことです。ただし、「自分を内省する自己認識が確立できている」ことが必要です。自分の欠点やハンディキャップも理解したうえで、自分はこれでいいんだという安定した自己を持っているということです。自己認識が曖昧であれば、ちょっと褒められただけで自信過剰になったり、注意されると落ち込んだりキレたりする傾向があります。 自信のない子どもは、“k_matsuda”さんのご意見のように、身近な周囲の人からの関わり方に問題があるようです。“yummin”さんのご意見に、「尊重すること」とありますが、自信のない子どもは、尊重されない、達成感がない、否定され続けた経験、などを持っています。 小学校1年から2年にかけて低下するのは、自己認識を確立し(内包)、自己イメージをとらえる(外延)ことが出来ることに加えて、自尊感情という言葉の意味を理解できてきたことと関連するのかもしれません。一方、思春期に低下することは、自分が尊重されていない体験の積み重ねに加えて、さまざまな精神的不調が顕在化しやすい時期と関連しているのではないかと、私は推測しています。 ただし、同じような環境で育っても、自己イメージが異なることがありますが、それは個々の子どもたちのレジリエンス(resilience:回復する力)の違いと言えるでしょう。また、発達障害の子どもの場合は自己認識に不具合があるため、自尊感情を評価することが難しいと考えています。 個々の子どもたちで、育った環境もレジリエンスも異なります。例えば、励ますことがプラスになるとは限りません。有頂天になる子どももいれば、これだけがんばっているのにまだ駄目なのかと落ち込むこともあるでしょう。マニュアル的な対応ではなく、皆様からいただいた個々のご意見をもとに、その子どもに適した「元気づける方法」を探すことになります。 次回は皆さまから、具体的な方法(逆説的に失敗談でも結構です)についてご意見をいただき、検討させていただきたいと考えています。自信をなくしている子どもを元気づける方法、ありますか?★古荘議長の新刊神経発達症(発達障害)と思春期・青年期――「受容と共感」から「傾聴と共有」へ★古荘議長の過去の円卓会議より・少子化が及ぼす子どもへの影響、考えたことありますか?・テレビ番組「明日、ママがいない」。子どもに見せますか?・発達障害の『障害』という診断名、違和感ありますか?
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