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会議番号:3319 開催期間 2014年11月21日- 11月28日
「自治体の看護師訪問」を経験した、kyoko004さんは、母子手帳に付いていた自治体の産後の状況報告ハガキに「どうしていいかわからない」と書いたそうです。「その後1年程定期的に訪問いただきましたが、親身なあたたかい言葉に、見てくれている人がいるありがたさを感じました」とコメントくださいました。 自治体では、乳児家庭全戸訪問事業「こんにちは赤ちゃん事業」を行っています。「生後4か月までの乳児のいるすべての家庭を訪問し、様々な不安や悩みを聞き、子育て支援に関する情報提供等を行うとともに、親子の心身の状況や養育環境等の把握や助言を行い、支援が必要な家庭に対しては適切なサービス提供につなげる」ことを目的としています。 母子手帳にハガキがついており、そのハガキを元に保健師さんや助産師さん(自治体により異なります)が訪問してくれます。 ただ、希望しないと訪問されないということもあります。心の力が低下している場合は、訪問を受け入れること自体も、パワーがいる場合もあります。京都府城陽市では、こんにちは赤ちゃん事業とブックスタートをセットにした事業を行っています。このような自治体がいくつかありますが、産後のママに直接会えるような仕掛けを作ることも必要だと感じます。 tarshuさんは、「同時期に産まれた赤ちゃんの会があるけどどう?」という保健師さんのことばをきっかけに、ママ友とつながることができ、育休を満喫できたとのこと。「病院で、もっと深く真剣に産後の輪作りに関わってほしい」と指摘くださいました。産後、産院から退院すると1カ月健診までは病院に行くこともありません。さらにその後は3~4カ月健診まで保健所などにつながることがありません。妊婦健診を受ける産院も子育て情報を提供する拠点的な役割を持ってくれると心強いですね。 四葉のクローバーさんは「父親の育児参加」の必要性を指摘くださいました。あさーかすさんは、ママ友作りが苦手なママのお話しを聞いて支えていらっしゃるとのこと。「母親同士でなくても話せる(傾聴してくれる)相手が居ることがささやかなサポートになると思います」(いぬいるかさん)の言葉のように、産後訪問やママ友の会などがあるなどの情報提供をすることも必要ですが、それ以前に、支えてくれるパパや周囲の方々の存在が何よりもママたちの心の支えになると思います。 育児情報誌mikuでは、今までスウェーデン、ニュージーランド、カナダの子育てを取材し、2014年12月発行の冬号ではノルウェーの取材記事をお届けする予定です。カナダを取材したときには日本人ママたちから、「カナダの人たちが優しい。ベビーカーを押して電車に乗ると、優先してくれて、さっとスペースをあけてくれる。笑顔で話しかけてくれたり、子どもがぐずった時に、歌をうたってあやしてくれた人がいた」というお話しが出ました。 今まで取材した国のママたちみなさんから聞かれるのが、「周囲の目が優しい」という言葉です。日本でももちろん優しい人もいるのですが、時間に追われ、子連れの親だけでなく、困っている人に気づきサポートする気持ちが、全体的に少し薄らいでいるような気がしてなりません。もちろん、何でも優先してあげるという意味ではありませんが。 1週間議論いただきまして、ありがとうございました。体験談などもいただき、子育て中のママパパや、周囲の方々にも参考になったのではないかと思います。日本が、子育て中のママやパパを包み込み受け入れ、背中を押してあげられるような社会になっていって欲しいと思っています。そのためにも、自分自身もですが、1人1人が気づき、できることをしていけたらと思っています。★高祖議長の過去の円卓会議より・ベビーシッター選び、困ったことありますか?・虐待防止推進月間。虐待通報、ためらいますか?・ママになって、人生の楽しみ増えましたか?
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