働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3326 開催期間 2015年01月23日- 01月30日
たくさんの投票・コメント、ありがとうございます。 74%がYESという全国平均をはるかに上回る高い検診受診率で、イーウーマンピアの皆さんのがん検診に対する意識の高さが感じられました。 今回はがん教育について伺ってみました。 これまでも様々な「がんの啓発活動」が行われているにもかかわらず、がん検診受診率が向上しないことから、学校教育のなかで「がんの教育」を推進するため、文部科学省では、今年度から「がんの教育総合支援事業」を実施することとなったようです。 実際にお子様ががん教育を受けた、という投稿は寄せられませんでしたが、東京都の学校でがん教育が始まっている事例があると、あさーかすさんが書いておられました。 以前、日本で働くブラジル人の方が子宮頸がん検診を何の補助もなく自費で受診されたことがありました。そこで受診動機について伺ったところ、「ブラジルではみんな受けるのが当たり前だから」という答えが返ってきました。更に詳しく質問すると、「学校で教えてもらった」とのことでした。おそらく彼女にとって検診費用は大きな負担であり、言語の壁でコミュニケーションもままならない状況での受診はかなり勇気がいることだったと思いますが、学んだことを異国の地でも実際に行動に移していることに感動しました。 子どもたちへのがん教育を含めた健康教育となると、多くの配慮が必要かと思われますが、がんに対する正しい理解、健康の大切さを学び、将来的に「がん検診は受けるのが当たり前」という意識をみんなが持てるようになることを期待したいです。 あさーかすさんのアイディアのように、健康イベントのように楽しく学ぶ、親子で学ぶ機会を設けるというのもよい方法かもしれません。中学校や高校などで健康講話を行うと、後日、その学校に通う娘さんにがん検診を受けるように言われて受診しました、というお母様も時々います。子どもへの教育は、時に大人の行動変容を起こす効果もあります。 教育現場でのがん教育の普及には、まだ時間を要すると思われますが、家庭や職場で話題として取り上げることはいつでもできます。友人を誘って検診を受ける、検診を受けに行くことを家族(子どもたち)に伝える、など「年に一度の健康イベント(あさーかすさん)」のように捉えて、互いに受診勧奨・啓発を行い、少しずつ受診率が上げていきましょう。 Nyaon.さんからは、毎年検診を受けていたにもかかわらず卵巣腫瘍が発見されず、検診の精度に対する疑問が寄せられました。例えば、子宮頸がん検診は、「子宮頸部の細胞を採取して検査に出すこと」ですが、一般的には内診も同時に行われます。日本の細胞検査士のレベルはかなり高く、子宮頸部細胞診の精度はかなり優れています(細胞診専門医も確認します)。しかし、内診で子宮・卵巣の病変が100%わかるかと問われれば、それはNOです。 ですから、子宮頸がん検診に加え、子宮・卵巣を一緒により正確にチェックすることを希望する場合は、経膣超音波検査(オプション検査であることが多いです)を併用した検診ができる施設での受診をお勧めします。内診で診断がつかなかったものが、人間ドックの検査項目などに含まれる腹部超音波検査で発見されることもあります。 エドワード・スタンレー博士の言葉に「運動をする時間がないという人たちは、やがて病気で時間をなくすことになる」というものがあります。「時間がない、忙しいといって健診(検診)を受けないという人」も同じ様なことがいえるかもしれません。検診に限らずすべてのことに共通していえることですが、将来後悔しないように、今できることはすぐアクションを起しましょう。 めぐっちさんが言うように、「自分が健康でいることは自分も周囲の人も大切にすること」です。この円卓会議を通して、一人でも多くの方が検診を受けようとアクションを起してくださることを期待しています。ぜひ今年の新しい手帳に検診予定を書き込んでください。 1週間ありがとうございました。★鈴木議長の過去の円卓会議より・婦人科系の体調管理。漢方を使ったことがありますか?・いきつけの婦人科、ありますか?・婦人科検診について情報交換できる友人がいますか?
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