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会議番号:3338 開催期間 2015年04月10日- 04月17日
この5月17日、大阪都構想に関する住民投票が行われます。大阪府以外のところにお住まいの皆さんがどれだけ興味をお持ちかわかりませんが、実は私はとても関心があります。その理由の一つは私が横浜市に住んでいるからです。 ご承知のように横浜市は人口370万人を超えています。大阪市の人口約270万人をはるかに超える超大都市なのです。私たちは370万人の市民に対して1人の市長を選んでいます。つまり私たち1人1人の生活に責任を持ってくれる人は1人なのです。 横浜市にも「区役所があるよ」という横浜市民がいます。つまり行政単位は「区」じゃないのかというわけです。実はそこが東京の特別区と違うところなのです。東京の特別区の区長も区議外議員も選挙で選ばれています。横浜の区は単なる行政区割りですから、区役所の責任者は当然、横浜市という官僚機構の一部でしかありません。つまり区民の意思が何らかの形で反映されるような仕組みではないのです。24区をもつ大阪市も同様です。 一例を挙げましょう。仙台の奥山市長が3.11の後、こんなことを言ってました。「町のすみずみで何が起きているのか、まったくわからなかった」 100万都市ですら緊急時にはそうなります。どこの避難所にどんな人たちがいてそこで必要とされる物資は何か、都市が大きくなればなるほど自治体は全体の把握が難しくなります。 宮城県の小さな市や町、村の自治体がよく頑張ったと評価されるのも、首長さんたちが「顔の見える住民」のことを心配できたからでしょう。しかし大阪市270万、横浜市370万では果たしてどうでしょう。僕自身は、別に横浜都構想とか神奈川都構想とか言いたくはありません。むしろ横浜分割論という立場です。 自分たちの住んでいる地域のことを自分たちが選んだ首長や議員で決めてもらいたい。それが地方自治の美しい姿だと思うからです。選挙で意見を反映させようにも、あまりにも巨大な組織は自ずと変化を拒みます。ときどきは組織をリシャッフルして新しい雰囲気を入れたほうがいいと思いますが、それもなかなか実現しません。 さてみなさん、大阪都構想に賛成ですか?★藤田議長の過去の円卓会議より・新聞を、毎日読んでいますか?・衆院選。注目している争点、ありますか?・今回の内閣改造。評価しますか?
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