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会議番号:3338 開催期間 2015年04月10日- 04月17日
imagonさんの言われる「特別区の良さ」とは、実はやはり人口の問題だと思うのです。小さすぎればサービスに自治体ごとのばらつきが出てしまうかもしれません。大きすぎれば隅々までサービスが行き渡らないかもしれません。少なくとも大きいほうが自治体としてベターであるという考え方はおかしいと思います。 もし大きいことはいいことならば、国という単位がいちばんいいはずですが、そうなると震災時などに現場での活動は大幅に遅れるでしょう。八丈島で避難勧告を出すかどうかを首相官邸が判断することはできないのです。もちろん広域災害になれば、国が出動しなければなりません(激甚災害指定というのはそのためです)。しかし通常は、現場に近いところが正確な判断ができるというのが原則だと思います。 その意味では大阪都構想というのは大都市信仰へのアンチテーゼとしてとらえることができます。ましてこれから人口減少、高齢化が進展していけば、大都市には高齢者があふれます。その高齢者に対してきめ細かいサービス(必要なサービスを必要としている人に無駄なく届ける、ということです)をするためには、大きな行政組織ではなく、小さく効率的な行政組織が適していると思います。 そして最も大事な点は、地方自治は住民の意思が議会と首長の両方に反映されるという民主主義の原点であるということでしょう。そのことを住民が実感できるような規模というのはどれぐらいの人口でしょうか。私たちはこれからコミュニティに頼りつつ生活することが要求されるようになるでしょう。行政組織だけでは住民の生活を支えられないということも起こってきます(主に財政の制約です)。今までとは異なるようなレベルでそういった変化が現れたら、私たちは自治体とか民主主義というものを考え直す機会かもしれません。大阪都構想というものをどう考えるか、それはとても重要なテーマだと考えます。 一週間、活発な議論をありがとうございました。★藤田議長の過去の円卓会議より・新聞を、毎日読んでいますか?・衆院選。注目している争点、ありますか?・今回の内閣改造。評価しますか?
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