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会議番号:3383 開催期間 2016年03月11日- 03月18日
原発の是非を考える時に、エネルギーの将来像を思い描くことは大事です。2030年代の電力供給の姿について、いろいろな意見が出ました。 「原発は廃止、自然エネルギーで」(神奈川・ayaPaさん)、「メタンハイドレートに期待」(東京・unagiさん)、「潮流発電に着目」(長崎・銀木犀さん)、「人口減とデマンドレスポンス導入で総需要を減少させたうえで、再生エネルギーの比率を高め、原発の15基程度の廃炉を実現」(静岡・シンゴパパさん)、「低エネルギー化と、再生エネルギーの回収効率アップ」(東京・Jerrybさん)、「水素エネルギー利用が進み、蓄電技術も進み、多様な発電からの電気を有効利用」(大阪・blueberry53さん)など、いろいろな将来像が出されました。 原発依存度を減らすというのは、国民的な合意と言ってもいいでしょうから、こうした将来像に期待したいですね。私が期待するのは水素エネルギーです。消費者が自分の家や事務所、地域で自家発することになるので、送電ロスは大幅に減り、電力会社の供給負担も軽くなります。同じ水素社会でも、blueberry53さんは、低所得者層や開発途上国では、発電・蓄電装置の開発や購入が困難なので、石油資源に頼るしかなく、途上国に石油を回すためには、日本のような先進国は、「リスクを背負ってでも原子力に頼らざるを得ない」という見方です。科学技術の進歩の先にバラ色の社会を夢見るのは、私たちの世代の甘さかもしれません。 これからの原発は、少なくとも日本では、新増設よりも廃炉でしょうから、廃炉技術に強い国になるはずで、その技術を「海外にも誇りを持って輸出してほしい」(大阪・あさーかすさん)し、廃炉するにも、たくさんお金と人手が必要ですから、「完全な廃炉に向けての長い道のりがあることを原発の立地自治体には考えてもらいたい」(海外・kkoさん)という意見もありました。廃炉がふえても、それが直ちに原発技術の後退にはならないし、立地地域の衰退にもならない、という視点は大事ですね。 電力の自由化は、消費者の選択を広げます。関西電力の管内に住むあさーかすさんは、再生エネルギー系の電力会社への切り替えを検討していると言います。ドイツでは、電力料金は高くても、原発に依存しない電力を選ぶという消費者も多いと聞きます。電力については、消費者が自ら考え、行動する時代になりました。原発差し止めの仮処分をめぐって展開してきた議論も、今回で終わりですが、とりあえず中締めということで、また議論をしたいですね。お付き合いありがとうございました。★高成田議長の過去の円卓会議より・東日本大震災から4年。風化したのでしょうか?・東北の復興支援、続けていますか?・原発の汚染水問題、理解していますか?
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