働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3414 開催期間 2016年10月28日- 11月04日
ロサンゼルスから、サンフランシスコに移動し、アジアソサエティで講演とパネルをしました。テーマは女性活躍とダイバーシティ。聞いている方々の知識量が様々ですが、日本政府や企業が熱心に取り組んでいる実情や、しかしまだ残る課題について、少しシェアすることができたと思います。 AyaKonishiさん、ロサンゼルスにてお会いできず、残念です。「キャリブレーション会議」については、また是非教えて欲しいと思います。 各所での講演を通して、日本の女性活躍の中でも最近の注目の政策の一つが、今年4月に施行された、いわゆる女性活躍推進法。本日皆さんは随分しっかり読んで比較してくださいました。 しかし読んでみたところ、月のしずくさんは「とても見づらい」という感想。比較が難しいということですね。確かにこの情報は比較したいですが、そもそも日本の全社の比較はできない。ということは、厚労省は、まとめる仕事をする必要がありますね。法律を守らず掲載していない企業があれば社名をリストする事も含め、どんな目標設定が多いのか、など新しい角度で情報を分析発表するといいでしょう。そして実際は、企業のページを一つ一つ見る。それが私たちの役割です。 ドイツにお住まいのリンダ山本さんは「女性だけの問題という印象」とのことですが、その中、ゆみ子さんは女性活躍にとどまらず、「日産はダイバーシティ」であることに注目。そして「何を会社にもたらすか、女性が多く活躍する人事部の腕の見せ所ではないでしょうか」。つまり、人事=経営、という時代がやってきているのです。発表の仕方で企業のマインドがわかるということですね。 あさーかすさんは、研修日程まで明確に発表しているカルビーに注目。mayupyonさんが「実態が全く見えて来ません」というように、具体性があるのか、という点はとても大事なポイントでしょう。数字や日付がしっかり発表されていれば、コミットメントがわかります。 まゆみtmさんは、まさに大切なことを指摘されています。これを「無意識の偏見」と呼びますが、たとえば「女性とついているとスルーする」のは、なぜかを、考えてみるといいですね。 誰にでもあるのですが、まず「自分にどんな無意識の偏見があるのか」に気付くことが第一歩です。アメリカ系の企業では、社内研修で無意識の偏見についてのトレーニングがたくさんあります。どのような印象を持ってしまうのか、最近の出来事を大きく記憶するというのも無意識の偏見ですし、自分の体験と重なることを優位性を持って評価するのも無意識の偏見。いろいろな自分の中の判断基準のもとを探るというプロセスが大切です。なぜか、も考える。そして自分の行動を変える。この3つのステップで偏見をなくして行くのです。これらをなくすことが、ダイバーシティへの第一歩と思います。 今回、1週間アメリカに来て講演や取材を7つ行っているのですが、たくさんの人と会い、女性活躍やダイバーシティを語り合う中で、思ったことがあります。それは「健全な外圧」の重要性です。今日本は、政府の動きも含め,女性活躍やダイバーシティには力を注いでいます。しかし、この円卓会議の最初にも書いたように、男女格差は世界111位。海外にいる人たちには、日本人に会う度に「日本は女性活躍が進んでいるんですってね。あなたの会社はどうですか?」と聞いていただくだけで、草の根外圧になります、とお伝えしました。私たちイー・ウーマン、そして周囲にいる人たちは、今回のように女性活躍推進法に本当は企業はどのように取り組んでいるのか、ということをそれぞれチェックして、企業や時には外部にフィードバックを出して行くことも健全な外圧になるでしょう。 きっと良くなる、と信じるだけでなく、私たちが「見続ける」ということを通しても、ダイバーシティを加速させるようにできればと思います。 今日は、UCバークレイにて、16:00-講演です。お近くの方、是非いらしてください! 世界111位というランキングが、日本の女性活躍をさらに前進させるきっかけになってくれることを祈ります。一週間ありがとうございました。★WEFの男女格差のレポートは、こちらからお読みいただけます。★佐々木議長の過去の円卓会議より・世界男女格差101位。日本が女性リーダーを増やす方法、ありますか?(2012年11月実施)・4月1日施行「女性活躍推進法」。期待していますか?・女性は日本を救えると思いますか?
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