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会議番号:3449 開催期間 2017年08月04日- 08月11日
皆さん、こんにちは。日本経済新聞社編集委員の関口です。今回のテーマは新聞などで最近よく目にする「フィンテック」です。 皆さんはフィンテックのことをご存じですか? 英語表記の「FinTech」が表す通り、金融を意味する「Finance」と「Technology」を合わせた造語で、最新の情報技術(IT)を活用した新しい金融サービスのことを指しています。大きな値上がりや分裂が話題になった仮想通貨の「ビットコイン」や、そこで使われている「ブロックチェーン」と呼ばれる技術などは、まさにフィンテックの代表的な技術といえます。 フィンテックと一言に言っても、実はその範囲は非常に多岐にわたります。米アップルが始めた「ApplePay」のようなスマートフォンによる電子決済サービスもフィンテックですし、インターネットを通じて一般の人から資金を調達する「クラウドファンディング」もそれに含まれます。タクシーの配車アプリ「Uber(ウーバー)」が話題ですが、決済の部分に着目すれば、それもフィンテックのサービスといえるでしょう。 ではなぜ今、フィンテックが大きな話題になっているのでしょうか。大きくは3つの理由があると考えられます。 まず1つめは、スマートフォンやクラウドサービス、ブロックチェーンといった新しい情報技術の登場により、新しい金融サービスができるようになったことです。2つめには、ネット決済サービスの「PayPal(ペイパル)」やスマホ決済の「Square(スクエア)」のような金融系の新しいベンチャー企業が米国を中心に続々と生まれたことが挙げられます。 そして3つめの理由ですが、日本では特にこれが一番大きなきっかけになっています。というのは、海外のそうした新しい動きを受け、日本の金融機関もITを活用した新しい金融サービスができるように金融庁が2015年9月に規制緩和方針を打ち出したことです。17年ぶりの大きな規制緩和で、それに伴い、今年4月には改正銀行法が施行され、金融機関は金融持ち株会社のもとにIT系の会社を設立し、様々な新しい金融サービス事業を行うことができるようになったからです。 今回はこうしたフィンテックに関する話題を深掘りして行きたいと思います。皆さんはフィンテックのことを知っていますか? どんな機会に知ったのか、あるいはどんなふうに興味を持っていらっしゃるのか、合わせてお答え下さい。 フィンテックがもたらす私たちの家計への影響や金融業界における今後の変化など、皆さんの疑問やご指摘、ご意見などについて、議論していければと思います。たくさんのご投稿をお待ちしています。★関口議長の過去の円卓会議より・Windows10への無償アップグレードしましたか?・アップルは端末ロックを外し、FBI捜査に協力したほうがいい?・アップルウオッチ、欲しいですか?
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