働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3463 開催期間 2017年10月13日- 10月20日
「余っているもの」「シェアしていいもの」について、様々な投稿をありがとうございます。 また、引き続き駐車場シェアについての投稿や質問もいただき感謝します。 まずは駐車場シェアについての質問にお答えできればと思います。 「イベント会場に近い個人所有の土地が臨時駐車場に。値段設定は個人の自由なのか」 というviolet-mさんの質問に対し、答えはYesです。akippaに値段設定を任せていただくことも可能なのですが、地域の人にしかわからない情報が沢山あります。例えばその地域のお祭りや花火大会などです。 日ごとに価格設定は変更でき、需要が高まる場合は普段より少し高めにすることをおすすめしています。 これはUberなども活用するダイナミックプライシングです。 「『カーシェア』と『駐車場シェア』が一本化されたサービスがあれば」 という、いぬいるかさんさんの質問は、まさにその通りで、オーナー観点とユーザー観点の両方で相性が抜群だと思っています。 まずはオーナー視点からお話すると、例えば普段個人宅の駐車場に置く自家用車を使っていない場合、駐車場は空いていないのでシェアはできません。 しかしその時、自家用車は使っていないので個人間のカーシェアをすることが可能です。(最近個人間のカーシェアではエニカなどが有名です) 一方で、自家用車を使用している時は、駐車場が空くため駐車場をシェアすることができます。 ユーザー視点で見ると、カーシェアで車を借りる=どこかへお出かけするので、ほとんどの場合はお出かけ先で駐車場が必要です。 例えばシェアする車のダッシュボードなどに、シェア駐車場のクーポンコードを書いておくこともできます。 akippaの場合、カーシェアではありませんがトヨタレンタカーさんの一部店舗と連携を実施しています。 「マンションの月極め駐車場の貸し出しを検討、断念。制限や注意事項は?」とあきんぼさんからご質問をいただきましたが、制限は特にありません。バイク1台からのスペースで、貸せる日だけ貸し出し設定をすることが可能です。貸し出しに費用はかからないことと、貸し出しを開始してからも14日前予告で費用なしで取りやめることが可能なため、まずはテストをしてから本格的に貸し出しを開始するマンションさんが多いです。マンションではレオパレスさんもお貸し出しいただいています。 「一歩進むと駐車場がシェアされるのでなく、車自体をシェアすることで、乗り捨て自由(利用後の車は自動回収)などになり、駐車場は不要になる可能性もあるのでは」とblueberry53さんから意見をいただきましたが、自動運転がレベル4まで達すると駐車場としての役割ではなく、充電スポットとしてそのスペースが役立つと予想しています。 続いて、「余っているもの」「シェアしていいもの」についてです。 「傘。持ち主が見つからずに廃棄される傘を減らしたい」(violet-mさん) 傘は日本において年間1億3000万本が廃棄されていて、その内8000万本はビニール傘となっています。持ち主が見つからないことと、壊れやすい傘が多いという点が気になります。傘のシェアサービスプラットフォームを運営する企業が誕生し、しっかりと壊れにくい傘をシェアしたり、持ち主不明の状態が続いているがまだ使える傘を提供してもらったりすることで、無駄に生産することもなくなり、廃棄も減るという流れは作ることができそうです。ちなみに傘のシェアサービスが中国では既に始まっていますが、盗難も多くまだうまくいっていません。 「ライドシェアがあれば、ドライバーとして力になれる」(あさーかすさん) ライドシェアに関しては、同じ場所へ行く人の車に相乗りし、かかる費用は割り勘で払う、nottecoのようなサービスであれば日本でも利用できます。 ただ、ドライバーが二種免許を持たずして一般の乗用車に人を乗せて料金をとる、いわば"白タクサービス"は残念ながら日本では法律で認められていません。私もアメリカや中国で利用しましたが、UberXなどの白タクサービスは、スマホで呼ぶとすぐに来てくれて明朗会計で大変便利です。あさーかすさんがおっしゃる通り、京都府京丹後市では、NPO法人などが主体で運営する場合に認められる公共交通空白地有償運送の制度を活用し「ささえ合い交通」がUberXのシステムを活用していますが、バスが走らなくなって、タクシー会社もない地域においては法律で認められていけばいいなと感じています。 「親戚宅が長年にわたり空き家になっている。なんとかうまく活用できないかと思いながら月日がたってしまっています」(unagiさん) 空き家問題が顕在化している中、外国人観光客が増加しており、宿泊ニーズは大変高くなっています。 しかし今の自宅と離れた場所にある空き家を管理することは難しいです。そこで出てくるのが運用代行業者です。宿泊仲介サイトへの出稿管理・需給に応じた価格設定・清掃などの管理など、ありとあらゆるサポートを受けることができるようになっています。 最後にひとつ既にシェアをされているという方がおられましたので、紹介したいと思います。 「空地を、除草対策を施す条件でメガソーラーの設置で貸している」という真打ちさんです。貸し出しているメリットは賃料ではなく、除草からの解放という部分でした。お金ではなく、どこかかつての物々交換のような、言い換えると事々交換とも言えます。 これぞシェアの真骨頂だと思います。人々は昔から、ご近所同士で醤油の貸し借りをしていました。 シェアとは助け合いの精神です。スマートフォンの普及によって、シェアの対象がご近所から日本全国になったのです。 駐車場問題も、一人一人の意識と、助け合いで解決していくものだと思っています。 それを全力でサポートする存在として、これからもakippaは頑張ります。 皆さま、沢山の投稿、ありがとうございました。★金谷議長が登壇した「第21回 国際女性ビジネス会議」「新しい経済。シェアリングエコノミー」もお読みください!
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