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会議番号:3478 開催期間 2018年01月26日- 02月02日
LGBTを取り巻く課題を知っていた方からも、知らなかったという方からも、さまざまな課題を挙げて考えていただきました。そして、自分が始められる具体的なアクションを寄せていただきました。 真打ちさんは「今秋までに100人規模」の勉強会の実施を宣言されています。都心だけではなく「地方でも理解の風土」(真打ちさん)をいかに築くかということは、今後の重要課題の一つになってくるので、価値ある取り組みだと思います。心から応援しています。 kkoさんは、トランプ政権の影響によるLGBTのいじめ問題を挙げ、「社会や周囲の影響を受けやすい子どもたちに、大人がきちんと教えていくこと」の必要性を指摘してくださいました。 まうやんさんは、「本当は言いたいのに言えない、という環境」にならないために、カミングアウトしているLGBTの方だけではなく、「カミングアウトしていないLGBTの方にも自分はアライであるとアピールしていきたい」と宣言してくださいました。 直接アピールする以外には、「アライ」であることを伝えるマークを身に付けるのも、簡単に始められるアクションの一つだと思います。 ナカサワさんは「アライになる」と表明し、LGBT研修で配布された「アライステッカー」を職場のPCに貼っているというアクションを紹介してくださいました。※アライ‥LGBTのことを理解し行動するLGBTフレンドリーな人、LGBTを支援する人 「アライ」を表明するグッズは、ステッカーやシールのほかに、缶バッジやピンバッジ、ペンや付箋などの文房具、レインボーフラッグなど、さまざまな形で存在します。デザインも6色レインボーのものから、allyという言葉の入ったものまでさまざまです。最近では、企業が自社のロゴをレインボー色にデザインしたアライグッズをつくって配ることも増えてきました。※6色のレインボーは多様性を表し、LGBTの取り組みの世界共通のシンボルカラー 手に入れられる場所も多様で、研修で配られたり、東京レインボープライドなどのイベントで貰ったり、お店でレインボーグッズを配布したり販売したりしてアライを表明する企業もあります。 アライであることも、カミングアウトしないと伝わりません。アライグッズを身に付けることは、セクシュアルマイノリティに理解があることを示すアライが可視化されることで、「当事者の方がカミングアウトしても、しなくても」(ナカサワさん)過ごしやすい空気をつくるアクションの一つだと思います。 Jerrybさんの「ベジタリアンと同じ感覚」という視点は新鮮でした。2015年6月にアメリカの最高裁判所が全米で同性婚を合法化する判決を下したときに、当事者の方が、「これからは『同性婚』という言葉がなくなりただの「結婚」になるんだと言っていた」という話があります。理解が進み、みんなが違いをフラットに受け入れられるようになる頃には、「同性婚」「異性婚」という概念はなくなり、ただの「結婚」と捉えられるようになっていくのかもしれません。 DiamondBarさんは「イベントなどに参加して生の声を聞き、触れ合う」と宣言してくださいました。LGBTという個性に実際に出会って学ぼうとすることも大切なアクションだと思います。 ひろねさんは、昨年「大手銀行でLGBT向けの住宅ローンが始まった」ことを挙げてくださいました。こうした、今社会で目まぐるしく起こっている変化を敏感にキャッチすること、それを話題に上げて広めること、さらに「自分はマイノリティではないから支援する側だと考えるのではなく、フラットにLGBTの人から積極的に学ぶ」という姿勢は素晴らしいと思いました。 ひとつひとつの違いを、全てつぶさに把握しようとすることは不可能で、意味がありません。必要なのは、自分と違う相手とコミュニケーションをとる力。そのチカラを電通ダイバーシティ・ラボでは「ダイバーサビリティ(Diversability)」と名付けています。(※Diverse+abilityの造語) それは、自分と違う相手との違いを知り、相手を理解しようとし続けるチカラ。 自分と違う相手を心で理解し、絆をつくっていくチカラ。 自分と違う相手の気持ちや置かれた状況に想像力を働かせたり、当事者たちと一緒につくることで、ニーズにこたえたり、喜ばれる提案をするチカラ。 そして、過去の常識を疑い、自分の中にある無意識バイアスを壊し、自分で自分をアップデートさせ続けるチカラです。 詳細な情報や具体的なノウハウを調べる前に、「ダイバーサビリティ」をもった視点へシフトさせることができれば、目に入ってくる情報の質は変わってくるでしょう。 LGBTを取り巻く課題には対応の前例もまだ少なく、正解もありません。だからこそひとりひとりが考え、コミュニケーションをとり、行動に移していくことが大事だと考えます。何から始めても良いので、取り組み始めることで変化は起こっていきます。私も日々ダイバーサビリティを高め、自分に出来るアクションを起こしてゆきたいと思います。 1週間を通して、たくさんの新しい視点をいただき、感謝しています。ありがとうございました。★合わせてお読みください!<関連テーマの円卓会議>・渋谷区パートナーシップ条例。あなたは賛成?・セクハラ、パワハラを受けたこと、ありますか?・あなたの会社、ダイバーシティ進んでいますか?<阿佐見議長が登壇された第20回国際女性ビジネス会議より>・「LGBT 大切な働き手、大切な消費者」
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