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会議番号:3502 開催期間 2018年07月06日- 07月13日
アメリカのトランプ大統領の一挙手一投足が世界に波紋を投げかけます。「強いアメリカ」の復活を宣言して大統領になっただけに、実績をつくらねばならないという強迫観念に突き動かされているように見えるからです。具体的には、北朝鮮の非核化、中国に対する「懲罰」、貿易赤字の削減、移民の流入抑制といった政策です。中でも貿易問題は、トランプ大統領の支持層である労働者の仕事に直接関連してくると思われているだけに、今年の中間選挙、2020年の大統領選挙に向けて、力が入ります。 世界の貿易を活発化させるには自由貿易を推進することが最良の策とか、保護貿易主義は結局は三方一両損の政策であるといった過去の了解事項はトランプ大統領にとって何の役にも立たないようです。なぜなら米朝会談の後の記者会見で明確に大統領が述べたように、「過去の大統領と俺は違う」というのが最大のアピールになっているからです。 アメリカの貿易赤字でいつも槍玉にあがってきたのは日本でした。そして日本はアメリカの赤字減らしに協力する形で、対米自動車輸出の自主規制などをしてきました。自由貿易の旗印を降ろさずに、実質的な管理貿易を一時期とはいえ採用したわけです。それは緊急避難だったとも言えます。 トランプ大統領は、過去のこうした「偽善」を突いた形です。歴史は繰り返すというか何というか、自国経済がおかしくなると、外国に市場を求めるか、あるいは自国市場を守ろうとするのはそれぞれの国の「本能」のようなものだと思います。その本能に各国が従えば、世界経済は大変なことになるという共通の理解が20世紀後半には生まれていたはずなのですが、過去とは違うことをやろうとする世界最強の権力者の前ではそういった共通の理念はあまりにも無力なのかもしれません。 アメリカの貿易政策が変わり、日本も関税引き上げの対象になって、日本政府は慌てているように見えます。それでなくても日本経済は人口減少という構造的な要因を前に、経済面では貿易への依存が高まろうとしています。そんなときに、米中で貿易戦争が始まり、アメリカ自国主義が強まれば、日本は大きく揺るがされることになるでしょう。 さて、そこで皆さんに伺います。トランプ大統領がどのような貿易政策を取るのか、それがどのように日本に影響を与えるのか、気にかかりますか。なるべく身近な問題から考えた投稿をお待ちしております。★藤田議長の過去の円卓会議より・海外メディアのニュース、ウォッチしていますか?・株価上昇。日本経済は良い方向に動いていますか?・経済記事、読んでますか?
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