イー・ウーマン（ewoman）

自民党の総裁選挙が９月９日告示、20日投票の日程で行われます。日本は、国会が首相を選ぶ議院内閣制の国ですから、自民党が多数を占める現在は、自民党の総裁選びが事実上の首相選びということになります。自民党というひとつの政党のトップ選びが首相という日本の政治のトップを選ぶわけで、自民党員だけでなく、党員ではない国民にとっても重大な選挙ということになります。
 
出馬するのは、安倍晋三首相と石破茂元幹事長のふたりとみられます。選挙は、国会議員による投票と、党員・党友による投票（都道府県ごとに票数が割り当てられているので、地方票と呼ばれています）との合計で争われます。国会議員票では、党内派閥の多くの派閥の支持を得た安倍首相が有利で、地方票でも、大手メディア世論調査によると、自民党支持層では、安倍氏へ支持が石破氏を大きく上回っていることから、ここでも安倍氏が有利だと見られています。
 
それなら、今回の総裁選は安倍さんへの信任投票で、どれだけ石破さんを引き離すか、という勝ちっぷりを問う選挙ではないか、ということになりますが、まだまだ波乱があるかもしれません。今週発売の『週刊文芸春秋』には「進次郎９．８決起計画」という思わせぶりな記事が出ていました。「排除します」という党首の一言で、選挙の様相ががらっと変わったのは、昨秋の総選挙でした。「政治は一寸先が闇」という言葉は、いつも生きています。
 
さて、私たちは総裁選をどう捉え、どのように考え、どんな意見を言うのか、ということで、「自民党総裁選、安倍首相の続投がいいですか？」という設問を考えてみました。YES、NO、どちらの方も、まず、はじめは、みなさんが今回の総裁選をどんな選挙だと思っているのか、そのあたりから、議論していきたいと思います。安倍さんは石破さんと論戦になるのをなるべく避けたがっている、などという記事も出ていましたが、私たちは積極的に論議をしていきたいと思います。投稿をお待ちします。


★高成田議長の過去の円卓会議より
・平昌五輪。朝鮮半島の平和と安定につながりますか？
・10月に解散・総選挙。結果に期待しますか？
・トランプ大統領就任4か月、評価しますか？

• 2018.08.31
• 高成田享 コラムニスト、元 朝日新聞論説委員