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会議番号:3534 開催期間 2019年03月08日- 03月15日
子どもを守る防災に役立つコミュニティーづくりということで、いろいろな意見をいただきました。地域の祭りの当番で、魔よけの飾りをつくって配ったという「真打ち」さんの経験は貴重ですね。存在するものには必ず意味があるわけで、伝統行事などには、先祖代々の防災の願いも込められているでしょう。祭りのなかで、子どもたちに「魔よけ」の意味を伝えるのもいいですし、「おがわ」さんが述べたように、「どんど焼き」や「避難所設置訓練」などで、地域の人たちと学校の子どもたちとが接するなかで、コミュニティーの意識が高まるのはすばらしいですね。 「シンゴパパ」さんは、地域や学校の役員をされた経験から、住んでいる地域は、家庭、地域、学校など複数のチャンネルでコミュニケーションが保たれているとのこと、うらやましいですね。それが停電などで機能したとのこと、みなさんに広めたい話です。「もろりん」さんは、防災炊き出しを体験されたとのこと、災害時には温かい食べ物を口にするのがむずかしくなります。炊き出しのノウハウを多くの人が共有するのは、いざというときに役立つと思います。 「黒船」さんは、マンションに住む高齢者が町内会などから遠ざかっている、という心配な情報を寄せられました。大きな震災では、電気、ガス、水道が止まり、いちばん苦労するのはマンションの住民ですね。バケツにくんだ水を階段で運ぶのに苦労したという話をよく聞きます。マンション組合などを通じて住民が自主的に防災意識を高めるのがいちばんですが、そのきっかけというか音頭取りを行政が手助けすると、協力する住民もふえてくると思います。マンションのコミュニティーづくりは、大きな課題だと思います。「Achiko」さんは震災直後にマンションの住民との情報交換の機会が心の支えになったと語っています。 被災体験の有無という問いから、どうしたら子どもたちを守れるか、ということをいろいろと議論してきました。「3.11」は次第に風化していくでしょうが、地震列島に住む私たちはいつも大地震のリスクを抱えていることを忘れるわけにはいきません。地震に台風や火災を加えれば、災害リスクはさらに高まります。いったん大きな災害が起きれば、生き残った人々、とくに子どもたちはPTSDを長く抱えることになります。地域のハザードマップを見ながら、自分の身はなんとかなると考えている人たちも、子どもをどう守るかと考えると、なやましい問題や課題がたくさん出てくると思います。子どもたちを守るという視点を常に持ちながら、防災・減災を考えていきましょう。一週間、議論にお付き合いいただき、ありがとうございました。★高成田議長の過去の円卓会議より・移民の受け入れは、賛成ですか?・東北産の農林水産物。食べていますか?・東日本大震災から4年。風化したのでしょうか?(2015年3月)
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