働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3535 開催期間 2019年03月15日- 03月22日
皆さん、こんにちは。日経の関口です。今週も一週間お付き合い下さり、ありがとうございました。「GAFAの個人情報収集が気になる」という方は最終的には85%になりました。皆さんからのご意見を通じ、私自身も勉強させていただきました。 最後に「GAFAの情報支配は今後も続くのか」という質問をさせていただきました。n.danさんからは「情報支配は続かない」、いぬいるかさんからは「変化の激しいインターネットの世界において4強の支配がいつまでも続くとは考えにくい」、blueberry53さんからは「将来はGAFAの中でも栄枯盛衰が起こりえる」というご意見をいただきました。皆さん、意外と冷静にご覧になっているのだなと感じました。 実はソーシャルメディアの世界では過去にもそうした栄枯盛衰が起きました。今でこそフェイスブックはソーシャルメディアの代表格ですが、その前には「My Space」というサービスが一世を風靡しました。ただ、このサイトはハンドルネームによるサービスだったこともあり、ビジネス展開でうまく行かず、実名主義を採用したフェイスブックに追い越されてしまいました。日本でも一時「mixi」が人気でしたが、やはりフェイスブックにとって代わられてしまいました。いぬいるかさんが指摘されたように、ネットの世界はちょっとしたことから形勢が逆転するということはよくあります。 実際、フェイスブックは今週、住所や性別などの情報によって広告の配信先を特定する「ターゲティング広告」を見直すと発表しました。市民団体などから反論の声が上がっていたためです。フェイスブックは昨年、大量の個人情報流出も起こしており、時価総額ランキングのトップを占めるプラットフォーマーの中でもフェイスブックだけが順位を落としています。プライバシー規制などから従来のような広告が出せなければ収益性が下がると投資家たちは見ているからです。 グーグルについても今週、欧州連合(EU)の欧州委員会が14億9000万ユーロ(約1900億円)の制裁金を課すと発表しました。グーグルに対しEUが多額の制裁金を課すのはこれで3度目です。検索キーワードに連動して広告を表示する「アドセンス」というサービスに関し、競合他社を排除するような契約を交わしていたというのがその理由です。こうした例から見ても、GAFAの将来が必ずしも安泰とはいえないでしょう。 一方、GAFAに対し風当たりが強まっているということは、これからネット上でビジネスを展開しようという人たちにはチャンスともいえます。日本の企業はソーシャルメディアの世界では残念ながら外国企業の後塵を拝しています。皆さんがお使いになっている「LINE」も実は韓国資本で、フェイスブックを利用すれば米国に、LINEを使えば韓国に情報が吸い取られる形になっています。かつては日本でも「i-Mode」や先ほどの「mixi」といったサービスが支持を得ていたわけですから、日本企業にはもう一度頑張ってもらい、日本人が安心して使えるサービスを立ち上げてほしいと思っています。 本当に一週間ありがとうございました。また次回もイー・ウーマンの円卓会議で皆さんと議論できることを楽しみにしております。★関口議長の過去の円卓会議より・スマートスピーカー。欲しいですか?・フィンテックって知ってますか?・アップルは端末ロックを外し、FBI捜査に協力したほうがいい?
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