働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3556 開催期間 2019年08月02日- 08月09日
NHKに「ファミリーヒストリー」という番組があります。活躍しているタレントや有名人の家系を辿る話で、そこには必ず人生のドラマがある。その人がいま存在する背後には、ご先祖たちの汗と涙があった。自分がこの世に存在するだけでラッキーと感じます。 「選挙」という制度も、血と涙の物語がありました。年貢(税金)を召し上げられても、お上(行政)に不満を述べることさえできず、「直訴」は命懸けでした。一揆や革命に訴えなくても、投票で為政者を選べるようになるまで、夥しい血が流れましたが、ここに至る先人の苦労は、忘れ去られてしまったのでしょうか。 私たちにとって「選挙権」は、生まれながらに与えられている権利ですが、14億人が暮らすお隣の国にはなく、だから香港で大きな騒ぎが、いま起きています。 日本では、AKBの総選挙に関心があっても、国政選挙のことは分からない、という人もいます。記事を書くことを仕事にしてきた私としては、その責任の一端はメディアにある、と感じていますが、今回はそのことは脇に置いて、個人としてできることを考えてみました。 まず「初級編」は、気心の知れた人との会話です。「政治」を避けてしまうのは、「宗教と政治に触れると人間関係にひびが入る」と言われますが、そうでしょうか。初対面の人なら相手への立場に配慮が必要でしょうが、家族や友人なら、遠慮はいらないはずです。話題にすることを避ける最大の理由は、「自分はきちんと理解していない」と思っているからではないでしょうか。考えがまとまらないのは、あまり考えていないから。日常の話題としていないからです。新聞を読んだり、TVで見たりだけでは、借り物の考えです。自分の意見として表明することで、考えが形になっていきます。 期日前投票を話題にして「行った方がいいよ」と語り掛ける黒船さん、「税金の使い道」などを日常会話に織り交ぜるDiamondbarさん、「小泉進次郎の結婚」に触れたいぬいるかさん、「娘の好きな声優話に関連付ける」きまこさん。皆さんの投稿を頷きながら読ませて頂きました。日常会話に「政治」を織り交ぜて、さりげなく自分の考えを語る勇気から、変革は始まる、と思います。 「中級編」は、働きかけです。職場や隣近所の会話の中に、選挙や政治を話題にする。政党の集会はハードルが高くても、市民団体やNPOなど暮らしや子育てに関係する集会や学習会があちこちで行われています。友人を誘って覗きにゆく。案外、気の合う人を見つけることができます。「他局に意見を出したい」というおれんじ78さんのように、報道機関に意見を伝えることは、有効な手段です。(メディアは視聴者からの投書を気にしています) 「上級編」はイベントの企画です。「選挙をフェスのように楽しく盛り上げる」(いぬいるかさん)、「会社でアンケート」(ki-yoさん)などいいですね。選挙のたびに候補者を集め「公開討論会」を地元で開くことができればすばらしいと思います。 まずは、自分の考えを臆せず語ること、人の意見に耳を傾けること。Achikoさんが言う通り「発信し合うことが大事」です。 すべての始まりはここからです。円卓会議は、まさにその舞台ですよね。一週間、おつきあい頂き、ありがとうございました。★山田議長の過去の円卓会議より・香港の抗議活動、注視していますか?・「消費税増税10月から」。支持しますか?・沖縄の民意。活かす方法はあると思いますか?
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.