イー・ウーマン（ewoman）

結婚も人生経験のひとつ（anastasiayano・海外・その他・35）

夫婦別姓が認められていないため結婚や離婚時の手続きが煩雑になり、躊躇する気持ちは理解できます。ただそれは一緒にいたいという気持ちより、優先順位が高いものなのでしょうか。一緒に時間を共有したいという気持ちがあるのに、別れる未来を心配して結婚しないのは悲しい気がします。日本の離婚手続きは他国と比較して安易にできるような印象を受けます。離婚もできるという意味では結婚は永遠の結びつきではないかもしれませんが、人生経験のひとつとして縁があれば必要なのではと考えます。

今の日本の制度では必要（yukodeluxe・東京都・48）

大人のカップルが2人で生活していくうえでは、結婚という形は必ずしも必要ではないと思います。しかし、子どもの教育面や、福祉や介護といった二人だけで解決できない課題を抱えた場合には、結婚という形に乗った方が、今の日本では特に精神的に楽だと感じます。まだまだ非婚カップルに対する偏見は日本では強くあると思うからです。夫とはとても仲良しですので、結婚は永遠の結びつきでありたいと願っています。

約束としての結婚なら（ki-yo・福岡県・50）

現行の結婚制度であれば必要ないと思っています。この時代、夫婦別姓を選べないなんて、本当にナンセンス。でも「ずっと一緒にいようね」「家族でいようね」という約束という意味での結婚はありだと思っています。この人と家族になるという覚悟をするには良いきっかけになるかと。ただ、「結婚＝遠の結びつき」にはならないと思います。結婚をきっかけに永遠の結びつきになるよう努力すればいいと思いますが。

個人的には不要だが社会では必要（kyoko004・神奈川県・42）

「だめだったら別れたらいい」これが結婚する際に背中を押した私の考えです。なので、結婚と永遠の結びつきなど考えたこともありませんでした。ただ、結婚して知ったことですが、結婚には法的拘束力もあり、別れる際の事務手続きを考えるとなかなか別れるのはパワーがいると思います。結婚不要論者ではありません。社会継続、社会福祉のためには現状では良い制度だとは思います。

難問（真打ち・栃木県・50）

自分の生き方に責任が伴っているかどうかで、その暮らし方に対する周囲の理解は変わって来ると思う。結婚も同棲も、互いがどう関わり生きて行くかが、何より大切ではないか。私は以前 結婚していたが、今は必要ではない。それでも、永遠の結びつきかという問いには、しばらく考え込んでしまった。信頼の有無や価値観で、捉え方は夫婦間でも異なると思うが、自分の事では答えが出せないでいる。

制度を使うか否か（DiamondBar・東京都・50）

結婚という制度を利用するかどうかは自由、と考えNOを選択した。相続、扶養、社会保障など法律婚により枠組みが作られており、手続きがスムーズにできるものが多い。この枠組みを使うかどうかだけの話であり、パートナーとの関係や親子関係が結婚の有無により本質的に変わるものではないと考える。法律婚制度の利用によるメリットのほうが多いと思うので、徐々に変わっていってほしい。

永遠の絆と結婚制度は別（Jerryb・東京都・52）

結婚した相手が永遠のパートナーの人もいるし、今現在の結婚制度にはのらなくても運命の人と暮らす人もいるでしょう。結婚せず続かなかった人は、結婚で縛れば続いたのか、結婚しても離婚していたのか誰にもわかりません。「結婚」と「永遠のパートナー」は別のものでは。自分はたまたま永遠のパートナーに出会い、たまたま結婚という形を選んだけ、であって、結婚するしないにかかわらず2人が幸せになれる選択肢が、世の中にもっとあるといいと思っています。

「結婚は永遠の結びつき」かどうかには、様々なご意見をいただきました。「真打ちさん」がいうように、答えが出せない難問ですし、多くの人は「kyoko004さん」のように、そんなこと考えたこともなかったと思います。必要派は、「そうありたい（yukodeluxeさん）」と答える人もいますし、不要派では「Jerrybさん」がいうように、結婚と永遠のパートナーは別のものではという意見もあります。
 
「結婚」には、様々な側面があり、どの側面を強調するかによって、必要か不要かの意見が違ってくると言うのがよく分かりました。今の時点では、制度的なメリットとして必要という意見が多く、二人の関係にとって必要という意見は少なかったと思います。
 
結婚しさえすれば、全てうまくいくという時代ではなくなりました。同時に、結婚しない、パートナーがいない人生を送る人も増えています。国立社会保障人口問題研究所の推計だと、今の若い人のうち、男性は約3割、女性は約2割が生涯未婚と推定されています。
 
一番大切なのは、二人の関係をどうするかですが、それに制度としての結婚が絡んできます。私は、制度としての結婚が窮屈だから、パートナーもいない人が増えているかもしれないと考えています。また、日本ではセックスレスが浸透するなど、とても永遠の結びつきとは思えない夫婦も増えています。ではパートナーがいない人、そして、結婚しても信頼関係がない人たちは、どのようにして絆を作り出すのか、興味があります。
 
今回も、たくさんのご意見ありがとうございました。また、家族のつながりに関するテーマで会議をひらきたいと思っています。今後ともよろしくお願い申し上げます。





★山田議長の過去の円卓会議より
・結婚に恋愛感情は不可欠ですか？
・自治体の婚活支援、賛成ですか？
・レンタルフレンド、使ってみたいですか？


★山田議長の近著をご紹介します！
『結婚不要社会』 (朝日新書)

• 2019.08.30
• 山田昌弘 中央大学 文学部 教授