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会議番号:3582 開催期間 2020年02月21日- 02月28日
2日目の問いかけに対して、たくさんのご意見をいただきました。 そして、ちょうど昨日25日、政府から『新型コロナウイルス感染症対策の基本方針』が出されました。 その中の『(1)国民・企業・地域等に対する情報提供』の項目は以下の通りです。 ①国民に対して、正確な情報提供と冷静な対応を促す②企業に対して、テレワークや時差出勤の推進等を強力に呼びかける ③イベント等について、開催の必要性を改めて検討するよう要請する ④感染拡大の国に滞在する邦人等への適切な情報提供と支援を実施する ⑤国民、外国政府及び外国人旅行者への適切迅速な情報提供をする ②において、「在宅勤務」の推進を、企業に対し強く要請しています。 今後さらに、テレワーク、特に「在宅勤務」を実施する企業が増えることが予想されます。 私自身、長年、テレワークの推進をする中、「テレワークを定着させるには時間がかかる」ということを力説してきました。そういう意味では、「突然、在宅勤務をさせる」ことには無理があります。 しかし、今は非常事態です。「まずは、社員の安全を優先して、マイナスがあったとしても、テレワークを実施してください」と声を大にして、言いたいと思います。 企業が、突然「社員に長期の在宅勤務」を指示しても、それぞれの状況によって、「生産性が低下する」「テレワークできない職種がある」「さぼる人もでてくる」といった課題が浮彫りになるでしょう。2日目のコメントで提示した「テレワークの壁」について、たくさんの「現場の声」をいただきました。「壁」ごとにコメントをまとめてみました。【テレワークを当たり前の働き方にする壁】 ◎在宅勤務で業務上の不便は感じないが、評価されているのか不安という、りん1979さん(千葉県)。突然、上司から離れた場所で仕事をすると、ご指摘のように、「しっかり仕事してる人」もいれば、「ほどほどにやってる人」もいるでしょう。この解決策は、仕事時間の管理と、仕事内容(成果)の見える化を実施することが重要ですね。 ◎会社から「テレワーク推奨」の連絡があるものの、工場現場や研究所では難しいと思いつつも、メリットがあるという、ナカサワさん(東京都)。そうなんです!! 部署によって不公平だからと在宅勤務を指示しない会社は、職場の人口密度が変わらず、みんなのリスクが高まります。また、テレワークできなくても、時差勤務ができれば、満員電車を避けることができます。ひとりでも、テレワークができる人を増やす、できない人はどうすればいいかを、部署ごと、また会社全体で考え、工夫することが重要です。【テレワーク効果を出す壁】 ◎まさにテレワークの効果を出す壁の前にいる、というフラットさん(神奈川県)。同様に「制度があっても、利用しにくい」という企業が、たくさんあります。特に「トップやマネージャーの理解」がないと、制度があっても進みません。そういう意味で、今回の状況を契機として、「やってみたら、できる」を、上の人たちにも感じてもらえるといいですね! ●上司が特別な事情がないと認めてくれず、通勤を続けているというabbyi(神奈川県)さん。「在宅勤務は、子育てや親の介護の社員のための制度」と思い込んでいる人が少なくありません。こういう非常事態に、その考えをあらためてもらう必要があります。一部の人が利用する制度だと、生産性向上、コスト削減、人材確保、そして危機管理などの「テレワークの効果」を享受することはできません。テレワークは、福利厚生ではなく、企業戦略なのです。 ●在宅勤務制度は存在するもの「絵に描いた餅」になっているという、lailaさん(東京都)。「情報を守る」ことに固執し、「社員を守れない」企業になってしまっては、本末転倒ですよね。「上司に言いにくい」「申請が面倒」というのは、この壁の前にいる企業の典型です。【テレワークの必要性を認識する壁】 ●在宅勤務制度は無く、せめて時差出勤でも進めたいという、やっちゃんさん(大阪府)。時差出勤だけでは、会社にいる時間が増えるだけです。おっしゃるように「時差勤務」が必要ですよね! 一時的でいいので、Webでのタイムカードを使うと、意外と簡単に実現できるのではないでしょうか。ぜひ会議で提案してください。 ●デスクワークの業務なら在宅勤務可能な環境があるのに、導入検討の以前という、イモゾンさん(大阪府)。リモート環境があるなら、比較的壁は低いです。このタイミングで、「完全在宅勤務」でなくても「週2日でも在宅できると安心」と、声を出してください。《テレワークできない職種の壁》←追加しました ●物流は止められないのでテレワークは難しいが、感染予防や派遣社員の対応にも務めているnoriariさん(兵庫県)。 ●在宅介護の現場にいて、介護離職問題の最前線で働く知世khさん(大阪府) ●車で現場を巡回し、交通事故のリスクもある中働くCoco Bennieさん(広島県) ●生徒の安全を第一に、今後の対策を心配している大学教員のxiadiさん(兵庫県) ●インバウンドで主にクルーズ関連の仕事について、乗り越えるヒントを求めているhidyさん(神奈川県) 生活インフラを支えるお仕事、社会問題に向き合うお仕事、移動することがメインのお仕事、教えるお仕事、インバウンドでお客様を迎えるお仕事、すべて、重要な業務です。テレワークできる、できない、という視点だけでなく、この非常事態をどう乗り越えていくか、さらに一緒に考えたいと思います。今、新型コロナウイルスの感染予防として、在宅勤務ができていますか? できている方は、どんな風に進めていますか? そして今回ご紹介した、それぞれの「壁」を乗り越えるアイデアはなんでしょうか? 私のイラストの壁に加え、「テレワークできない職種の壁」を乗り越えるご意見も、お待ちしています!★田澤議長の過去の円卓会議より・「テレワーク・デイズ」って知ってますか?・テレワーク、あなたの生産性上がりますか?・在宅勤務、したいですか?
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