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会議番号:3613 開催期間 2020年10月09日- 10月16日
学術会議の人選で菅首相が6人を「拒否」したことに「納得できない」とする人は「8割」になりました。議論が進むなかで「NO」の投票が増えたのは、首相や官房長官の説明が説得力に乏しいからではないでしょうか。 「YES」「NO」にかかわらず、「耳の痛いことを言う専門家を排除するのは好ましくない」という投稿が多数よせられました。 Jerrybさんは会員の選任を、「思想信条や過去の言動を基に行なっていたら、政権に耳の痛い、都合の悪い提言は出てこなくなり、結果として御用学者群に成り下がることが怖い」と憂慮しています。 n.danさんは「まずは理由を明らかにすることではないでしょうか? 話さないことで、論点が変わってきていると感じます」と指摘しました。 あなたが拒否された委員の立場だったらどうでしょう。会議が推薦してくれたのに、理由を示されないまま、「バツ」を付けられた。思い当たる理由はない。気持ち悪いですよね。 拒否された人に共通するのは、政府に批判的な発言や行動をおこなったこと。「6人は政府に批判的だから外された」とみな思っています。政府は「そう言うことではありません」というだけで理由を明かさない。これはとても危ないことだと思います。 「学業・業績」というモノサシで推挙され、任命されてきたのに、「前例踏襲はしない。決めるのは私だ」と首相が乗り出し、選任基準については「人事のことはいえない」。理由を尋ねても答えはなく、「自分の胸に聞いてみろ」と言わんばかりの対応です。「批判的な人は排除します」というメッセージを首相が、暗に発していることにならないか。「政府を批判すると公職に就けない」という空気が醸成されかねない。官僚人事で、その傾向はすでに強まり、第一線では職務への気概が薄れ、就職人気も下がって来た、と言われています。 大学の学長は、文科相が任命することになっています。今回のようなことが可能なら、「拒否されない候補者を持ってこい」ということにもなりかねません。空気を読む、忖度する、という社会を円滑に進める方便を逆手にとった支配は、民主主義と逆行すると私は思います。 権力者は憲法や法の趣旨に従って行政を行う、説明できないことはしてはいけない、という当たり前のことを実践してほしい。 当たり前のことを拒否する政権担当者に我々が出来ることは何でしょうか。ゆうあんどみいこさんは「政治や社会に関心を持って、前政権から続く出来事を忘れず選挙に行くということ」と書きました。「どうせ国民はすぐ忘れる」などと言われないようしたいものです。 この一週間、ありがとうございました。「円卓会議」の議論は終わっても、事態は終わってはいません。まだまだです。★山田議長の過去の円卓会議より・ポスト安倍。期待できる政治家いますか?・香港の民主化運動、気にかけていますか?・政治への無関心。蔓延していると思いますか?
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