働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3630 開催期間 2021年02月26日- 03月05日
被災地が抱える人口減少という課題にどう応えるか、「2kishir0」さんと「サチコ」さんからは、テレワークというキーワードが出てきました。大都市に住む人たちにとって地方は帰省したり、観光したりする場所でしたが、テレワークという仕事の仕方は、地方に新しい可能性を示していると思います。 家賃が安い、新鮮な食べ物がたくさんある、水も空気もおいしい、人々が人情に厚い。テレワークが定着し、ときどき出かける大都市へのアクセスが良ければ、流入人口がふえ、人口減少も抑えられるかもしれません。 「やっちゃん24」さんもインフラ整備と安定した雇用があれば「人口減は食い止められる」と言います。雇用を安定させる産業を東北の被災地にどう作るか、「いぬいるか」さんは「東北地方にある豊かな自然資源を生かして、水産業とともに林業や農業を再活性化」することを提案しています。「自然資本を活かしたグリーンリカバリーを東北から!」を復興のスローガンにしたいですね。 「marco302」さんは「日本のシリコンバレー化を目指しては」という提案です。さまざまな分野でイノベーションを追求している人たちが集う場所があれば、そこからいろいろな企業や産業が育っていく可能性が生まれます。「真打ち」さんには「ネット上のバーチャルな物産館」という私のアイデアに賛同していただいたようですが、この10年間で進歩したITは被災地の「創造的復興」の可能性を広げていると思います。 「blueberry53」さんは「既計画のスマートシティとは異なったコンセプトの実験場、農産物などの新しい品種の総合実験場、実験・開発製品の試験場など」、実験場をつくるというアイデアです。「YOHEI」さんは、被災地を特別扱いするのではなく、「被災地の利を生かすとか、中核市に集中してスマートシティを創るとか、経済合理的な展開を目指すことが必要」との意見です。土地をかさ上げしたものの入居者の少ない土地、海岸に近く居住禁止になっている場所など、「地の利」を生かせば、「総合実験場」は誘致できそうですね。 近代日本は、地方からの人口を都市が吸い上げるなかで、発展をとげてきました。しかし、地球温暖化などによって文明そのものが問われているいま、自然に恵まれた被災地が「地の利」によって、近代の人口移動に逆流をもたらすことになってほしいと期待します。「unagi」さんも「被災地での取り組みが功を奏すれば、とても良いモデルケースになる」と言います。 震災の教訓は、自然と向き合い、自然を見直すことだと思います。一週間、震災をめぐり、いろいろなご意見やアイデアをありがとうございました。★高成田議長の記事もお読みください!>> 大手メディアが伝えない情報の意味を読み解く 情報屋台「3.11から10年」★高成田議長の過去の円卓会議より・アメリカは大丈夫、だと思いますか?・東日本大震災から4年。風化したのでしょうか?(2015年3月)・震災復興、進んでいると思いますか?(2011年8月)
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