働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3640 開催期間 2021年05月14日- 05月21日
「パパはゴロゴロ問題」に対して、たくさんのご意見ありがとうございます。また、投票は9:1で賛成が圧倒的ですね。 それでは、みなさんからいただいた「パパはゴロゴロ問題」への解決策を見ていきます。先月第一子が誕生したレッズさん(埼玉県・40歳)は、ご自身の経験から「とにかく1時間でも面倒を見ればわかる」としています。 パンデミックで男性もテレワークや時差出勤が増えました。家にいることから、目の前にある「家事育児」に参加せざるを得ない環境ができていたのです。「パンデミックで時差出勤が導入されたことで夕方に帰宅。帰宅後はテレワークをしながら子どもが泣けば抱っこ、おむつの取り替え。その間、妻にはご飯を食べてもらい、入浴してもらっています。男性育休大賛成です。パンデミック以前だったら妻に大変な負担をかけるところでした。」パンデミックで思わぬ効用があったわけですね。 私が以前友人に聞いた話ですが、育児に参加しない父親にまずは実践してもらおうと、半日子どもをおいて家をあけたそうです。帰ってきたら、「おむつは破裂し(取り替えなかったので限界を迎えてゲル状の物質が飛び散る)、子どもは泣き、父親の姿はなく」という大惨事だったとか。つまり泣き止まぬ我が子をおいて、敵前逃亡したわけです。 やはり実施には知識が必要ということで、「父親学級」を必須にするなどの工夫は必要ですね。フランスでは病院に入院している間、父親の来院スケジュールにあわせて「おむつ、沐浴、ミルク」などの子育て講習を行うそうです。フランス人のパートナーと暮らす友人は、それでも家に子どもと帰ってきたとき、夫はゲームばかりやっていて、泣きながら抗議して始まった2週間だったそうです。しかし2週間の休暇が明ける頃は、先に会社に行く彼は「ごめんね。先に会社に行ってごめんね」と謝りながら、出かけたそうです。男性が「父親」になっていく過程がまさにそこにあるのです。 そしてこの「父親産休」にはもう一つ大事な意味があります。一緒に「親になる」ということもそうですが、産後の母親のケアです。かおるーんさん(神奈川県・47歳)は、「産褥期の女性の健康について学ぶ」ことを進めています。 「出産前後の女性の身体を科学的に学び、通常の生活を送れるように回復するまでの大変さを知れば、育休で家事育児を引き受けることはパートナーと赤ちゃんの命を助けることと、意味が変わってくると思います。」 本当にそうですね。この父親産休が、男性議員や経営層の理解を得たのも「産後の日本の母親の死因の一位は鬱による自殺」というショッキングな統計があるからです。産後の母親の体は「交通事故にあった」人と同じぐらいのダメージを受けています。産後の鬱は10人にひとり、2週間から1ヶ月の間に発症すると言われています。だからこそ、その間を寄り添うパートナーの助けがとても重要なのです。この新制度の「産後8週間のうち最大4週間」という設計は産後鬱の発症のピークに合わせたからなのです。命に関わる問題だからこそ、議論も早く進んだのでしょう。 さて、次はぜひ「大量の男性が休む可能性」を企業の側から考えてみてください。男性がこの休みを2週間取るとしたら何がハードルになるのか? 上司の理解でしょうか? 仕事の配分でしょうか? そもそも「休まない前提の人」だけでまわる職場は、危うくないでしょうか? ぜひ、「育休を取る男性をめぐる職場の課題」と、それに対する解決法を投稿してください。よろしくお願いいたします。★白河議長の過去の円卓会議より・ハラスメントを禁じるための法整備、必要ですか?・セクハラをなくす良い方法、ありますか?・セクハラを会社に報告したこと、ありますか?
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