働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3644 開催期間 2021年06月11日- 06月18日
議長を務めるのは、前回の「人種差別を実感したこと、ありますか?」に続き、二度目となります、国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ(本部ニューヨーク)の日本代表、土井香苗です。 さて、東京オリパラ大会開幕まで(本当に開催されるとして)あと約40日と迫りました。スポーツと日本へ、世界からの注目が集まっています。 そこで問いかけたいのです。スポーツに体罰。仕方ないですか? 昭和の生まれの私自身、スポーツの場での体罰はたくさん見聞きしてきました。スポ根漫画も読みました。でもそれは、昭和の話です。子どもの虐待や体罰への社会の認識、親の認識も最近は変わっています。平成生まれの子どもたちは体罰を受けているのか、調べてみました。 そしてちょうど一年前の2020年7月、オリンピアン・パラリンピアンも含む800人以上からの経験をもとにした調査結果を「『数えきれないほど叩かれて』:日本のスポーツにおける子どもの虐待」(全57頁)の報告書にまとめました。 その調査結果によれば、25歳未満のアンケート回答者381人うち、暴力・暴言等の虐待を受けたことがあると回答した人は46%にも上りました。こうした虐待の内容ですが、殴る・けるなどの身体的暴力を受けた経験は19%、暴言が18%、過剰な食事の強要が25%、負傷中のトレーニングの強制や罰としての行き過ぎたトレーニングは22%、バツとしての短髪や坊主頭は6%などとなっていました。 つい先日発表された厚労省の初めての実態調査で、18歳以下の子どもがいる親ら養育者のうち、しつけ名目で半年以内に体罰を与えたと答えた人が3割超いました。 たしかに、スポーツにおける虐待(なかでも性暴力)はいま世界的な課題となっています。決して日本だけの問題ではありません。 一方で、日本の問題という側面もあります。日本では柔道の事故で1983年以降に120人以上の子どもが死亡し、300人以上が障害を負ったと報告されていますが、ルモンド紙(フランス)のフィリップ・メスメール東京特派員は最近、こうした実態は「柔道自体が原因ではない。柔道の競技人口が日本より多いフランスでは、同じ時期に子どもの死亡事故が一件も報告されていない。」と語っています。 スポーツでの体罰は、日本の根深い問題です。運動部に体罰が必要と回答した人が、あるウェブ調査で4割以上に上ったということもあります。 でも本当に、スポーツに体罰。仕方ないのでしょうか?やむを得ず必要な場合もある、仕方がないと思う方はYES、どんな場合でも全く必要ないと思う方はNOに投票し、そう考える理由を教えてください。*イー・ウーマン編集担当より投稿のルール「I statement」(「〜べき」は使わないなど)を守り、「国民は」「普通は」などではなく、「私」を主語として、自分の考えや体験を投稿してください。掲載する投稿には、編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。★土井議長の過去の円卓会議より・人種差別を実感したこと、ありますか?★関連するテーマの円卓会議・スポーツ界のダイバーシティ、気になりますか?・叩かない子育て、日本は実現できますか?
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