働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3644 開催期間 2021年06月11日- 06月18日
たくさんの投稿をいただき、本当にどうもありがとうございました。 YESのいまいくんさんから、「ラグビーはフルコンタクトの危険が伴うスポーツなので、相手や自身を危険にさらすようなプレーをした場合には厳しく叱責します」 NOのJay-Bravoさんからも「危険行為を防ぐために、有形力を行使せざるを得ないことは十分考えられる」というご意見がありました。また、ボクシングなど競技そのものに有形力の行使が含まれる場合もあります。今回の体罰の議論では、そうした競技中に必要な有形力の行使や、怪我などの危険が切迫している場合にこれを防ぐために必要不可欠な有形力の行使は除いて考えたいと思います。 さて、指導者の立場から、Yes, No両方の意見が寄せられました。 シンゴパパさんから、「体罰を使わないと指導できない=指導者としての力がないということだと考えます。体罰が必要だと言い張るのは、自ら指導力がないことを宣言しているようなものですから、恥ずかしいことだと思って欲しいです。」 子どもたちを強くするためには体罰が必要だという指導者も少なくないなかで、シンゴパパコーチの言葉はとても心強いです。 いまいくんさんからは、体罰が役に立つのでは、というご意見が寄せられました。 「「連帯責任」の罰走や腕立て伏せはさせました。これを理不尽であり、体罰と呼ぶのであれば……と考えてYesにしました。体育会って、トッププレーヤーを目指す一部を除き、社会に出た時に遭遇する理不尽を学ぶ場であり、それ故に体育会出身者は社会への適応性があると私は考えています。」 みなさんはどう思われますか? お子さんの被害経験を投稿してくださった方々もおられました。 Akieさんからは、「私の子どもたちは、体罰はなかったものの、タイムが遅いから教えてもらえない、忘れ物をした時に(タイムが速い子は大して叱られないのに)「やる気がないからだ」と執拗に言われ、人格否定発言までされる、などのイジメを受けていました。他の子どもたちはしっかり見ていますが、怖いので反抗しませんし、それに慣れていきます。」 ナカサワさんからは、「息子が小中とスポーツ少年団、部活動に入っていました。殴る叩く等の直接的な体罰はありませんでしたが、怒声をあびせる、竹刀で床を叩いて威嚇する、指導通りに出来ない子や反論する子は無視する光景はよく見ました。集団競技だから、自分も同じような指導を受けてきたから、と容認する保護者も多かったです。私が一番気になったのは、指導者に反論できないこと。子どもとは言え、盲目的に指導者のいう事を聞くことで、成長するのか疑問でした。」 私の所属するヒューマン・ライツ・ウォッチは昨年、日本全国で若者たちからの聞き取り調査を行い報告書にまとめましたが、Akieさんたちが寄せてくださった暴言や人格否定発言の経験と同様に多くの声が寄せられたのが暴力でした。例えば、スポーツ選手のダイキ・Aさん(23歳、仮名)は、こんな風に語りました。「数えきれないほど叩かれました。…(練習中に)監督に本気で走っていないと言われて、集合の際に呼ばれて、みんなの目の前で顔を(殴られました)。血が出てたんですけど、監督が殴るのは止まらなかったですね。ちょっと鼻血が、と言ったんですけど止まんなかったです。」 Akieさん、ナカサワさん、そして、私たちヒューマン・ライツ・ウォッチが聞き取り調査をした若者たちの話にも共通しているのは、声をあげられない子どもたちの姿です。声をあげてはいけない、声をあげても解決しないと思っているようです。そしてこれを容認する保護者たち…。 多くの人が頭のなかでは体罰はいけないと知っていながらも、そして日本の法制度上は体罰は禁止とされていながらも、スポーツ界で体罰が根強く残っている背景にはこうした実態がありそうです。どうすれば変わるのでしょう? 改めて、スポーツに体罰。仕方ないのでしょうか?やむを得ず必要な場合もある、仕方がないと思う方はYESとし、そう考える理由を教えてください。どんな場合でも全く必要ないと思う方はNOに投票し、そう考える理由、どうすれば変わるかを考えてみてください。 もしご自身やお子さん、周りの方々などの経験もありましたら、教えてください。*イー・ウーマン編集担当より投稿のルール「I statement」(「〜べき」は使わないなど)を守り、「国民は」「普通は」などではなく、「私」を主語として、自分の考えや体験を投稿してください。掲載する投稿には、編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。★土井議長の過去の円卓会議より・人種差別を実感したこと、ありますか?★関連するテーマの円卓会議・スポーツ界のダイバーシティ、気になりますか?・叩かない子育て、日本は実現できますか?
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