イー・ウーマン（ewoman）

これまでの取組みが一瞬に崩壊（やっちゃん２４・大阪府・52）

アフガニスタンは宗教戦争と米中問題の縮図、戦場だと見ています。今回のタリバンによる占拠は、命をかけて20年間アフガニスタンに関わった兵士やアフガニスタンのために汗を流した方々が成しえて来たことを、一瞬にして崩してしまったと感じました。今後、タリバンがテロを行わず、安定国家をどのように築き、国際社会に受け入れられるのか否か注視します。

その国の人が求めること（おがわ・東京都・58）

まず思いつくのが、「人道支援団体への募金」です。そうすることで、今困っている人に支援を届けられると考えるからです。次に、タリバン政権がどこへ向かっているのか、アフガニスタンの人々が何を求めているのか、などについて情報収集し、さらに何ができるか考えたいと思います。

ウォッチし続けること（blueberry53・大阪府・65）

情報が入りにくいアフガニスタンを国際社会が見捨てることが、一番してはいけないことです。ただ、外国の干渉を除くために戦うことが主目的であったタリバンに、人権はもとより行政にどれだけ意識があるか不明です。そして、人道的支援でも、外国が絡むと干渉と思われかねません。まずは、支援という名目でタリバンを利用しようとする国、あるいは武器供与する国などを監視し、排除することに国際社会が協力することが大切に思います。そのような国を批判的に見ることが我々にできることだと思います。

タリバンを支持すること（レッズ・埼玉県・40）

出来ることは、タリバン＝悪と思わず、タリバンを支持することです。理由は①一気に勢力を盛り返したタリバンは、アフガンの人々に支持されているからこそ盛り返せたと考えるため、②生前の中村哲さんは、困った時はタリバンに助けてもらって活動していたこと、…の２点です。ソ連の侵攻以降、アフガンはずっと戦争をしてきました。アフガンの人々が本当に本当にかわいそうです。アフガンの人々がタリバンを支持しているなら、アフガンに早く平和が訪れるために私はタリバンを支持します。

身近な支援の輪（真打ち・栃木県・51）

以前、地元の高校では、アフガニスタンの子ども達へランドセルを贈るキャンパーに協力する形で、ランドセル(350個余)を贈っている。学校や自治会といった、自分と身近な団体でも充分出来ることがあると痛感する。自分に何が出来るかという視点は、自分を含む団体と置き換えることで、より活動が身近に具体化されるのではないだろうか。

食い入るように見ているけれど（irukakun55・福岡県・40）

大学で国際関係を専攻しており、2年次に同時多発テロがあり、友人とテロやアフガンの話題で持ちきりだったこと、中東問題や紛争、内戦に興味を持っていたこと、卒業論文で米国のいわゆるユニラテラリズムについて書いたことから、今もとても気になっています。毎日ニュースを食い入るように見ています。ですが卒業後は日々の中で国際問題に関わることがなく、実際のところはよく分かっていないと感じます。今週の会議に参加して知識をアップデートしたいです。

若い世代、特に女性が気掛かり（Achiko・神奈川県・48）

この20年、米国製の民主主義と自由の下に生まれ育ち、タリバンの支配とは無縁だった若い世代、特に女性たちの気持ちを想像する。タリバン新政権の会見では、記者1名を除き政権側、記者ともに全員男性。しかも女性の自由の尊重が事実上タリバンの裁量下にあるという幹部の発言に、私ですら居たたまれない思いだ。タリバン内にも強硬派、穏健派があり、人により考えも異なるようだが、各国首脳や外交関係者には、市民の自由や安全が損なわれることのないよう、働きかけを行ってもらいたい。

日本政府にしてほしいこと（ゆりえってぃ・奈良県・29）

短期的には、アフガニスタンから出国したいと希望している人々、特に旧政府関係者で命の危険を感じている人々を、諸外国と分担して日本へも少しでも受け入れて、一般市民と同じように就労・生活できるよう支援し、また国民の偏見が起きないように広報等してほしいと思います。長期的には、継続して若者達が海外に留学し多様な視点を学べるよう国連を通じて支援してほしいです。友人達が故国アフガニスタンを、昔は美しかった、故郷が好き、もっと良い国にしたいと言っていたのが忘れられません。

関心を寄せ続けること（黒船・神奈川県・54）

遠い日本で日常に追われている私に、何が出来るか考えました。少なくとも関心を持ち続け、TVや新聞・雑誌などでアフガンの問題を取り上げている記事を視聴することは、間接的にメディアが取り上げる話題を選び、微力でも役に立つかも知れません。そしてこういった国際人道問題に関心を寄せる政治家に一票を投じたり、企業やNPOそ支援することなら出来ると思います。小さいことかも知れませんが、環境問題とも通じること。1人1人の行動が世の中を動かす原動力になるかも知れません。

たくさんの投稿を、今回もありがとうございました。
 
やっちゃん２４さん、おがわさん、blueberry53さん、irukakun55さん、黒船さんは、関心を持ち、注視し、考え続けるとおっしゃってくださいました。見守り続け、忘れず、他の人にも伝え続ける、という支援の形も有効です。大規模自然災害も多発する中、関心を持ち続ける人が国外にもいる、ということで、現地の方々は本当に励まされます。
 
見捨てない、というblueberry53さんのお言葉にも、大いに勇気づけられました。同時に『人権はもとより行政にどれだけ意識があるか不明』というご発言は至言です。レッズさんがおっしゃる様に、支持する地元の人がいたとしても、行政能力は未知数で、人々の生活が安定しなければ、心もすぐに離れてしまうでしょう。何とか、現在の混乱を収めて、破綻国家と言われたアフガニスタンを復興し、人々が安心して暮らせる国家をつくるには、高い統治能力が必要です。レッズさんのアフガンの人々が本当に本当にかわいそう、というお言葉が胸に迫ります。タリバンではなく、アフガニスタンの人々のために、高い統治能力が発揮されることを祈るような気持ちで見つめています。また、誰がやっても難しいかじ取りに対して、急いで結果を出すことと、時間をかけて進めることを分けて見守る寛容さも、我々に求められていると思います。
 
Achikoさんの懸念は、タリバンの統治に対する最大の懸念の一つです。イスラム法が恣意的に解釈されてそれによって統治が行われるようなことがあれば、混乱は必至です。各国首脳、外交関係者、国際機関を通じて、もしくは個人的にでも働きかけていきたいですね。黒船さんの投稿にもある様に、国際人道問題に関心を寄せる政治家に一票を投じることは、決して遠回りではないと思います。
 
おがわさん、真打ちさんの様に、人道支援団体への募金や自分と自分の所属する組織に働きかけて、とにかく行動する、という力強い投稿もありました。連日の報道でも、着の身着のまま避難する人々が写し出され、人道ニーズは日に日に高まっています。まだ治安が不安定なので、国連機関や他の人道支援団体同様、ジェンの現地職員も今日現在は在宅勤務をしていますが、外に出られる治安状況になったらすぐに支援を再開します。その時にすぐに動けるように、募金は大いに有効です。
 
ゆりえってぃさんは、アフガニスタンからの出国を願う人々を日本に受け入れられるようにして欲しい、と日本政府への要望をあげてくださいました。私自身も日本が、多くの難民を家族と共に受け入れられる人道国家になることを願っています。国外退避を目指す人は増え続けています。
 
もし、日本でアフガニスタンからの出国を願う人々を受け入れるとしたら、皆さんはどう思いますか？
できるサポートはありますか？
「アフガン情勢、ウォッチしていますか？」にイエス、ノーでお答えの上、あなたの考えをお聞かせください。


★木山議長の過去の円卓会議より
・日本で「難民の就労」を増やす、いい案ありますか？
・シリア難民、EUは16万人受け入れ。日本も難民受け入れますか？
・国際支援、してますか？

• 2021.08.25
• 木山啓子 特定非営利活動法人ジェン（JEN）理事・事務局長