働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3657 開催期間 2021年09月24日- 10月01日
たくさんの投票と投稿をありがとうございます。多くの方が「防ぐ仕組みあり」と投票くださっていて、希望を感じます。 Piwoさん、こみかんさんは「児童相談所スタッフの給与整備と人員確保」を上げてくださいました。児童相談所は、以前は1人の担当数が80~100件とも言われてきましたが、国の職員増員の方針により、少しずつ職員数が増えてきています。ただ、まだまだ職員が足りないのが現状。また、増員になるとそもそも人材が集まらなかったり、新人育成が追い付かないということも起きていると聞きます。でもご指摘のように、まずは給与含め待遇改善が必要だと思います。 「保護に特化した専門部隊を」「家庭にもっと介入出来るようにするための法整備、職員の確保」と地球交響曲さんが提案くださいました。介入と支援は相反する部分もあり、親からしてみると(一時保護として)子どもを引き離されたという印象を持ちながら、子どもへの関わりを学んだり支援を受けたりすることへの違和感を持つ方もいます。担当を分けるべきという議論もありつつ、一時保護になった場合も、信頼関係を結び継続して家族に関わっていくことが大切という考え方もあり、難しいところです。 さらに「地域で子どもが居る家庭への訪問で、困りごとがあれば応じる等、書いたチラシを渡したり入れていく様にしたりも必要」と書いてくださっているところはとても重要です。「こんにちは赤ちゃん事業」などは、専門職が産後家庭に出向く事業ですが、その後は、行政の方から「子育て、困ってないですか?」と聞いてくれることは基本的にありませんから、アウトリーチ型の支援が求められます。ここは地域によりますが、子育てひろばや地域の支援団体、民生児童委員の方などが今、頑張ってくださっているところです。 makotanさんが、「行政と企業、地域社会が協力して、アイディアを出し、地域のつながりを作り出していくことを期待」と書いてくださいました。まさにここが大事だと思っています。児童相談所や行政等だけでは支えきれません。親子は地域の中で暮らしていますから、行政や企業、地域が連携してつながり、サポートしていくことがとても重要です。 「ステイ先の確保など」(MangoGreenさん)という提案もいただきました。一時預かり保育は、保育園などでも行っています。ただ、空きが不足しているところも多く、使いたいと思ってもすぐ利用できないケースもあります。また、「子どもショートステイ」(短期入所生活支援)という仕組みもありますが、乳児院や児童養護施設などで受けていることが多く、これも枠がまだまだ少ないため、気軽に使うことができないのが現状です。 NOと投票しつつもJerrybさんは「中学高校での体験学習やいのちの授業」の重要性を述べてくださっています。 そもそも虐待防止は「虐待かなと思ったら、189(イチハヤク・児童相談所虐待対応ダイヤル)に通告してください」ということで、対処療法です。もちろん、虐待を受けている子どもを救ったり、子育てで苦しんでいる親子への支援はとても大切ですが、その前に虐待にならない親子関係をつくる仕組みが重要です。 子どもたちが、年齢に応じて人権を学ぶことによって、叩かれたり、怒鳴りつけられたり、食事を抜かれるなどは、「自分が悪いから仕方ない」のではなく、そのようなことは人権侵害であり、あってはならないということを知ることができます。そのような目に合っていれば、信頼できる大人に相談すること、それを伝える力を子ども自身が身に着けることがとても重要です。 児童虐待、過去最多20万件。防ぐ仕組み、いい案ありますか?身の回りで起きていることやご自身の体験なども含めて、ぜひ虐待を防止するための具体的なご意見をお願いします。また、子どもたち自身が、人権について学ぶことについても、アイディアなどありましたらお聞かせください。
★高祖議長の過去の円卓会議より
・ネグレクト最多。あなたができること、ありますか?
・「休校」。親子のストレス、減らす方法ありますか?
・虐待通告、ためらいますか?
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