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会議番号:3657 開催期間 2021年09月24日- 10月01日
たくさんの投票と投稿をありがとうございます。 「虐待を疑われる子どもを見かけたら、ためらわず通報したい」とレッズさんが投稿くださいましたが、これはぜひ意識してください。虐待通告は、国民の義務です。 「189(児童相談所虐待対応ダイヤル)」にかけると、全国どこからでも最寄りの児童相談所につながります。24時間つながり、守秘義務もあり匿名での通告も可能です。虐待という確信がなくても大丈夫です。「虐待かな」「虐待では?」と思ったら情報提供として通告してください。子どもの安全を確認し、虐待かどうかの判断は児童相談所が行います。子どもを守り、親子を支援します。 日本では厚生労働省の調べで年間70~80人の子どもたちの命が虐待で奪われているとされていますが、日本小児科学会の2016年の推計では虐待死(15歳未満)が年間350人という数字が出ています。さらに、この数字は、「虐待死」として把握されている数です。命を落としていないけれど、心や体に傷を受けながら生き延びてくれている子どもたちが見えない数の中にたくさん含まれていることを忘れてはなりません。 お子さんが保育園に通うゆりえってぃさんは、その実感から「親に息抜きの時間を行政から提供する」との案です。基本的にファミリーサポートや一時預かりは、理由問わずということになっています(一部自治体には、まだ注意書きが残っているようですが)。ぜひ母子手帳配布時や産前講座などのタイミングで、自治体からの情報提供を心がけていただきたいと思います。 また、「児童相談所について知らなすぎた」というぺりさんは、大型ショッピングセンターなどに相談室をつくってはどうか。やっちゃん24さんは「見守りとカウンセリングの制度」を提案しています。児童相談所=虐待対応という印象が強いのですが、児童相談所は子育て相談や障がいを持ったお子さんの養育相談、里親支援なども行っている、子育ての専門的な支援拠点でもあります。もっと身近に設置すべきでしょう。 児童相談所は、アクセスしにくい立地のところも少なくないのですが、兵庫県明石市では、2019年にJRの駅前に「あかし子どもセンター(児童相談所)」を開設しています。 誰もが見習えそうな実施案として、真打ちさんから「孤立防止対策の入口」に「相手の心に少し風を送る程度の挨拶」。IPウーマンさんの「おせっかいなおばちゃんとして声掛けする」なども出ています。虐待死は、ほとんどの場合、たぶんその前に子育ての悩みが大きく膨らんでいたり、虐待を受けている子どもの変化が見られたのではないかと思います。子育て中のみなさんは、ちょっとの悩みでも相談して解決し、大きな悩みにしていかないよう、心がけていただけたらと思います。そして、周囲の私たち自身は、子育て中の親子を見守る温かいまなざしを持ち、時にはそれがわかるようにあいさつしたり、「かわいいね」「大きくなったね」など声をかける関係性を持ちたいものです。そんな積み重ねが、虐待死をなくし、虐待を減らしていくことにつながるのではないでしょうか。 みなさんと議論できたこのようなやりとりこそが、虐待をなくすための大きな第一歩であると思っています。
★高祖議長の過去の円卓会議より
・ネグレクト最多。あなたができること、ありますか?
・「休校」。親子のストレス、減らす方法ありますか?
・虐待通告、ためらいますか?
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