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会議番号:3677 開催期間 2022年03月11日- 03月18日
ロシア軍によるウクライナ攻撃は激しさを増し、一般市民の犠牲もふえています。核施設をめぐっては、ロシア軍が制圧しているチェルノブイリ原発とザポリージャ原発では送電の停止や爆発が再び起きました。兵器としての「核」の使用が現実味を帯びるなかで、日本の「非核三原則」(核兵器を持たず、つくらず、持ち込ませず)について意見を募りました。 「国民の生命を守るために何をすればよいかという視点で議論してほしい」(DiamondBarさん)、「議論されること自体は想定内」(真打ちさん)など、非核三原則の議論をすることは認める意見が多くありました。しかし、議論によって三原則を捨てて核保有をという意見ではなく、今回のようなリスクに対しどう対応するのかなどを検討して、「国民が腹落ちした上で、三原則を堅持することが必要」(シンゴパパさん)など、三原則の堅持という意見がほとんどでした。 一方、「議論は不要」(unagiさん)という意見もありましたが、「核に対して核で対抗する、その考えはとても危険」として、「非核三原則は被爆国として固持して欲しい」という結論は同じでした。 今回のウクライナ戦争で「核共有」(ニュークリア・シェアリング)論が急浮上したのは、ロシアのように大陸間弾道弾(ICBM)でニューヨークを狙っている国がポーランドのようなNATO諸国に核兵器を使用する場合、米国は自国民のリスクを無視して同盟国だからといってすぐに「核の傘」で守ってくれるだろうか、という疑問があるからです。それなら、米国の核を「共有」して、いざという時に自分の判断で核を使用する状態にしておきたい、ということでしょう。 しかし、日本が米国と核共有をすると、日本国内に米国の核兵器が配備されることになりますから、ロシアや中国、北朝鮮が日本を攻撃する場合、核兵器の先制攻撃という可能性も高くなると思います。「核を持つことが相手に核を使わせない抑止力になるとは思いません」(DiamondBarさん)という見方に私も同意します。 「現在の恐怖は核だけではなく、生物化学兵器など新たな兵器の開発」(パフィンドーナッツさん)という意見も出てきました。こうした武器についてはジュネーブ議定書(1928年発効)で使用が禁止され、生物兵器禁止条約(1975年発効)や化学兵器禁止条約(1997年発効)で開発や生産も禁止されているのですが、実際には、イラクのフセイン政権がクルド人に対して、シリアのアサド政権が反体制派に対して化学兵器を使ったとされています。 こうした非人道的な兵器について、ロシアが持っているなら日本も、という議論にはならないと思いますが、生物兵器にはワクチン、化学兵器には解毒剤などの対応策と準備は、これまで以上に必要かもしれませんね。 私たちはウクライナ戦争で情報統制は受けていないと思っていますが、情報は米欧からものが圧倒的に多いのは事実だと思います。そこで、「核について語る以前にまず、二つの国の歴史を調べ、今、トルストイの『戦争と平和』を読んでいます」(marco302さん)というメディアリテラシーの姿勢は立派だと思います。私は黒川祐次著『物語 ウクライナの歴史』(2002年、中公新書)を自宅の本棚で見つけ、ウクライナはロシアの一部というプーチン大統領の考え方の源流を知り、ウクライナ人の抵抗とアイデンティティー獲得の歴史を学びました。 さて、原発の再稼働についても、議論が必要だと思います。「石油、天然ガスの高騰を原発利用で少しでもカバーするなど対処する方が有意義だ」(blueberry53さん)という意見が出ています。再生可能エネルギーへの代替がすぐにできないなかで石油価格の高騰に対抗するには、原発の再稼働が有力な手立てになると思います。その一方で、原発が兵器として使われる可能性も出てきているわけで、再稼働でそのリスクを高める必要はない、という見方もあると思います。 原発再稼働のリスクを議論してみたいと思います。「『核』の不安、高まりましたか?」へのYES、NOとあわせて、原発再稼働について、ご意見をお寄せください。*イー・ウーマン編集担当より 投稿のルール「I statement」(「〜べき」は使わないなど)を守り、「国民は」「普通は」などではなく、「私」を主語として、自分の考えを投稿してください。 掲載する投稿には、編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。★高成田議長の過去の円卓会議より・ウクライナ情勢。日本への影響を心配しますか?・震災から10年、教訓を生かしていますか?・北方領土問題、解決策ありますか?
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