働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3678 開催期間 2022年03月18日- 03月25日
本日も、良い事例そして現実のシェアをありがとうございます。4日目は、ダイバーシティ経営の中でも誰もが評価され、昇進・昇格する組織について事例を寄せていただきました。 ◆勤務時間と評価の関係のチェックが必要 Piwoさんは、目標設定以上のアウトプットを出して勤務時間が短いと、仕事に対してのモチベーションが低いと言われたとのこと。そして、ゆりえってぃさんからの「産休育休でしばらく休んだ後、一律マイナス評価でなく、1年間のうち働いた日数のみを100%として成果に応じた評価とする制度」は興味深いです。労働時間を短縮したり、育児や介護で休業をしたりしたときに、あるいは最近だと、在宅をしていると、仕事への意欲が低いというネガティブ評価になるということは、避けなくてはりません。人はどうしても、自分と一緒に時間を過ごしている人を高く評価する傾向があると思います。しかし本当の生産性、貢献度とは何なのか。評価の仕組みを見てみること、チェックの仕組みを提案するのが良いかもしれません。 ◆評価は、対話し、次のステージへの示唆とする レッズさんは、被考課者が少人数のため公平ではないか、ということですね。JIMAさんは、「評価は具体的な数値で」とありますね。そしてn.danさんは、「声に出す」。 これはヨーロッパの高校を中心に世界に広がっている「国際バカロレア」という教育プログラムでも、あるのですよ。論文評価で自分が受けた点数に不満があると、1度だけ、「再度点検を!」と申し出ができるのです。大学入学に関係する最後の成績ですから、皆、真剣です。点検の結果、上がる人、同じな人、ときに、下がる人。論文評価ですから、主観も入る中、そんな仕組みが採用されています。 真打ちさんの、全社員に向けて四半期ごとにプレゼンと選挙。これはチーム力が上がりそうですね。上場企業でということですが、どの会社でしょう?後任とは、どの役職の人を指すでしょうか。興味が湧きます。 ◆評価者のトレーニング そして、 blueberry53さんのご指摘の、管理職の人事評価の本質はバランス感覚を持ったコミュニケーション能力、DiamondBarさんも、評価する立場として、「数字や具体的事例で説明」というように、評価者のトレーニング、重要です。例えば欧米では、自分の後任を推薦・提案する際、同じ性別の人だけしかリストにないと、推薦している上司の人事評価が落ちる、という仕組みを導入している企業も多いです。アンコンシャスバイアスを、意識に変えて、評価に悪影響が出ないようにすることが重要です。 ◆男女の賃金格差のチェックが必要 marco302さんは、公平な評価だとしても給与にダイレクトにつながっているのかは不明とのこと。海外の現地法人の責任者なのにと聞いて、私まで悔しくなりました。 これは、男女の賃金格差で出てくる大きな問題なのです。日本国内の企業でも、「ーー支店長に初の女性が!」とPRして、女性活躍をしているように見せていても、仕事の責任範囲は他の男性支店長と同じなのだけれど、実は、その女性の給与は以前のままで低い、というケースがあるのです。今後、男女の賃金格差を開示するようになってきますが、「役職が違う」「仕事量が違う」などと色々抜け道を考える企業が出ないように、しっかり外から内から、チェックする必要がありますね。 今週1週間、事例が集まってきましたね。ありがとうございます。 ダイバーシティ経営には、4つのステップがあります。1:「ダイバーシティ」(組織を多様な人財で構成する)2:「イクイティ」(誰もが活躍できる公平な環境を整える)3:「インクルージョン」(多様な意見を聞き入れて決断する) そして上記を実現させることで、4:「ガバナンス&イノベーション」(企業が健全に経営され、イノベーションが起きる) を達成することができるのです。ダイバーシティマネジメントイニシアティブズに、ぜひ、皆さんの企業でも参加して、会社としても勉強を続けていけたら良いですね。 1週間ありがとうございました!★佐々木議長の過去の円卓会議より・無意識の偏見。人事評価に影響していると思いますか?・あなたの職場、「ダイバーシティ」が進んでいますか?・ジェンダーギャップ指数120位。日本を変える方法、ありますか?
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