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会議番号:3730 開催期間 2023年12月01日- 12月08日
『ビジネスケアラーの離職、防ぐ方法ありますか?』 今回の会議でも多くの方にお付き合い頂き、ありがとうございました。 さて、本日最終日は、「組織や企業の好事例」についてお伺いしました。 YESと答えてくださったナカサワさん。家族の介護をオープンにされている管理職の方が、同じ部署のご家族の介護対応などについて、ご自分の経験を交えながら使える公的・会社制度を教えてくださるというお話。非常に心強いですね。セミナーや書籍で情報収集も良いですが、等身大の方にお話を覗い、ワガゴトにイメージできることは羨ましい環境です。 unagiさんは経営者であるご友人が介護に突入したのをきっかけに、介護や育児中の社員はテレワークをOKとされたそうです。子育て中の社員はこれをきっかけに地方の旦那さんの実家へ引っ越し、仕事を続けながら二人目を出産され、少子化対策にも繋がっていると感じられたそうです。 東京都は中小企業向けのワークライフバランス推進助成金(介護奨励金)があるという情報も届けてくださり、ありがとうございます。私が拠点を置く鳥取県においても「企業のファミリーサポート休暇等取得促進奨励金」という、中小企業でも使える制度があります。企業窓口の担当者がご存じでないようでしたら、自ら情報提供するのも良いかもしれませんね。このような助成金の認知がもっと広がれば、経営者も安心して育児や介護を応援できる環境づくりができると考えます。 「会社も状況を聞きながら柔軟に運用する動きが出ている」けれど、今はNOとお答えくださったDiamondBarさん、自宅以外で介護をしながらのテレワークはできないというお話です。介護認定されるかどうか悩ましい程度の軽度の認知症の親御さんを見守らなければならない人も多いそうです。また、介護認定を受けていないと、家族以外は対応が難しいと思われたとのこと。介護認定が出ていない場合は、原則、介護士が自宅に訪問したり、日中デイサービスなどを利用することはできません。でも、火の元とか気になったり、内服できているか確認したいこともありますよね。このような時は、親御さんの室内に見守りカメラを設置したり、介護保険外サービスの看護師、介護士らの訪問をご利用ください。手続きは簡単で、介護度に関係なく、すぐにでも利用できます。ご利用スタートは介護保険サービス利用までの繋ぎとして利用し、その後は必要に応じて利用すればいいでしょう。ビジネスケアラーが抱える悩みが随分と軽くなります。 今回の会議では、「ビジネスケアラーの離職は防げる!」と考える方が7割でした。繰り返しになりますが、2022年の「仕事しながらの介護。良い方法ありますか?」の時は、NOが6割。このときは、「早めの情報収集で、仕事と両立できる可能性が高まる」というお話をしました。弊社でも、介護離職しないために知っておきたい、様々な情報を発信しています。→「わたしの看護師さん コラム」 この1年で、皆さんの気持ちが大きく変わったことがわかりました。一方で、3日目にお話ししたように、介護休業取得率は非常に低い状態で、ほとんどのビジネスケアラーが制度を利用せずに介護をしています。一人ひとりが使える制度やサービスを知り、介護リテラシーを上げていくことは、組織の環境を、社会を変えていくことにも繋がるはずです。 私の円卓会議にお付き合いいただき、ありがとうございました。ご参加いただいた皆さんが心身ともに健康で、「人生最後の家族孝行」として介護に前向きに向き合うことができる社会になるようにと、これからも活動してまいります。★神戸議長の過去の円卓会議より・介護サービス利用で困ったこと、ありますか?・仕事しながらの介護。良い方法ありますか?
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