働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3730 開催期間 2023年12月01日- 12月08日
こんにちは。久しぶりに「働く人の円卓会議」議長を務めます、神戸貴子と申します。子育てや仕事と介護の両立を自ら経験し、一般的な介護保険適用サービスでは、介護をする側の人にサービスが行き届いていない現状を知りました。「介護を理由に夢を諦めないで」という思いから、公的保険に頼らない介護サービス「わたしの看護師さん」を創業した看護師です。 前回、2023年4月のテーマ「介護サービス利用で困ったこと、ありますか?」では、たくさんの関心を寄せて頂き、ありがとうございました。 今回のテーマは、「ビジネスケアラーの離職、防ぐ方法ありますか?」です。介護の所轄は「厚生労働省」と思われがちでしたが、この「介護離職」については、「経済産業省」や「内閣府」も、国家の課題だと言っています。 厚生労働省の雇用動向調査によると、2022年に個人的理由で離職した人は約520万人と言われ、そのうち介護や看護を理由とする人は約10.6万人でした。また、介護離職による経済損失が6,500億円に上るともいわれています。 会社の重要ポジションにいる年齢層の方々が介護を理由に離職したり、仕事と介護の両立のために心身ともに不調をきたし、仕事のパフォーマンスが下がるという調査も出ています。介護離職による経済損失は各家庭の問題ではなく、国家の問題と理解できます。 介護離職者がなぜ生まれるのか。 まず、「要介護者が在宅介護を望んでいる」「金銭的な問題で在宅介護を選ぶしかなかった」「介護サービスの利用の仕方が分からなかった」といったことが考えられます。 そもそも、介護離職は悪いのかについて、メリットとデメリットをまとめてみました。 介護離職のメリットは ・頻繁に休暇や欠勤しなくても済みますから、同僚に申し訳ないという気持ちが無くなります。職場で受けるストレスが無くなります。 ・自分の手で親の介護ができます。 介護離職のデメリットは ・再就職が難しいことや、離職することで収入が減ります。 ・常に介護をしなくてはならなくなりますので、介護者自身の心身的に不安定になる確率が高まります。 ・退職することにより、会社組織に迷惑がかかることも考えられます。 以上を踏まえると、必ずしも介護離職が悪いということではありません。しかし、本当は仕事を続けたかったのに諦めて介護離職を選ぶということは、その人自身のためにも、社会のためにも損失が大きいはずです。 「ビジネスケアラーの離職、防ぐ方法ありますか?」 YESの方は、どんな方法があるのか、実際に利用したサービスなどがあればその体験談や、思いつくアイデアなどをお寄せください。 NOの方は、なぜそう考えるのかを教えてください。 そして、介護と仕事の両立を可能にした、仕事は続けたが辞めてしまいたくなるほどギリギリだった、望まない介護離職をしてしまったなど、ご自身を含めた身近な方のエピソードをお聞かせください。★神戸議長の過去の円卓会議より・介護サービス利用で困ったこと、ありますか?・仕事しながらの介護。良い方法ありますか?<運営事務局より>投稿は、お一人お一人の視点や体験を言葉にしていただく、大変貴重なシェアリングです。・自分を主語としたI statement で書いてください。掲載する投稿は、「私は」を主語に変更させていただく場合もありますのでご了承ください。・引用がある場合は、必ず引用元を明記してください。・議長からの各日の投げかけ(赤字部分)に答えた内容で投稿してください。
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