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会議番号:3737 開催期間 2024年02月16日- 02月23日
みなさま、会議3日目も多くの投稿、ありがとうございました。この時点でも、あまり体調不良を起こさない方が多いですね。 本日、議論したい「うがい」は、皆さんの投稿の通り、日本では一般的によく行われている感染対策です。ですが、私が、CDCで、公衆衛生対策の一環で「うがい」の励行についてプレゼンテーションしたら、科学的な根拠がないのに日本ではどうして行なっているのか?と多くの質問を受けました。その時から、「うがい」の感染予防としての有効性は、ないのか、あるのか、個人的に興味のある対策でした。 今回の円卓会議のお題である体調不良の起こしやすさと「うがい」の関係は、皆さんの投稿を拝見するだけでは、あまりなさそうですね。 真打ちさん、2kishirO さんは、うがいをされていないようですね。でも、体調不良を起こすことはないと。これは、まさしく欧米であれば、こういった感覚かと思います。 おがわさんは、どこかでの情報とありますので、ぜひ、今回の会議で情報をup-dateいただき、ご納得いただければ嬉しいです。 一方で、ナカサワさんは、水道水で、wrennさんは、天然塩水を使用されてうがいをされているようですね。Kylin さんは、外出先でも行なっていることから、水道水でしょうか?シンゴパパさんも、水道水でしょうか? 今回、どんな「うがい」をしているのか、を聞いた背景には、いくつかの研究で、なかなか面白い結果がでてきたので、それを参考にしていただくためでした。 2024年1月までに国内外から報告されている「うがい」についての科学的根拠を解説します。 <論文1> 冬の時期、健康な18歳から65歳方を、水道水うがい群、イソジンうがい群、なにもしない群、の3つに分けて風邪のひきやすさを観察したところ、一番風邪を予防できたのは、水道水うがい群でした。イソジンうがい群は、何もしない群と同じように風邪をひきました。 <論文2> 健康な2歳から6歳の2万人を対象として、水道水うがい群、緑茶うがい群、食塩水うがい群、そして、何もしない群で、発熱のしやすさを比較したところ、緑茶うがい群はなにもしない群に比べ、発熱の頻度が68%少なかった。食塩水うがい群も50%、水道水うがい群も30%、発熱の頻度が低かった。 <論文3> 茶カテキンのうがいとインフルエンザの予防効果を調べた研究では、茶カテキンは、インフルエンザの感染発症予防効果はなかった、と結論づけられています。 まとめると、① イソジンうがいは、風邪の予防効果はない② 小児では、風邪予防としてうがいは一定の効果があり、おすすめは緑茶であり、食塩水うがいや水うがいも一定の効果がある③ 茶カテキンは、インフルエンザの発症予防効果はなさそう となります。 論文1は、日本の京都大学からの報告でしたが、著者は、イソジンでのうがいは、正常細菌叢を壊してしまうから、や、水道水の微量な塩素が感染予防にいいのでは?と推察していますが、最終的には、なぜ水道水うがいがよいのかわからない、としています。wrennさんの考えと似ていますね。 レッズさんは、イソジンやアズノールを使い分けてのうがいのようですね。今回は、アズノールを対象にした研究はありませんでしたが、イソジンでのうがいは、再考が必要かもしれません。 いままで、WHOやCDCは、症状を和らげる効果やすっきりするための効果として、うがいを推奨しており、感染予防としては推奨していません。シンゴパパさんのうがいで気持ちよくなる、ということは、まさに諸外国で推奨しているうがいの効果です。 今後、「うがいの感染予防の効果」について、さらに、深掘りする研究結果がでてくると、日本の手洗いうがい、が、世界共通の公衆衛生対策の基本マナーになるかもですね。日本が、先駆けて行っていた対策に、世界が追い付いてきた感じでしょうか?(笑) さて、会議最終日に向けて、室内気の環境改善に用いられる空気清浄機について議論したいと思います。花粉やダニ対策など、室内環境を清潔に保つため、多くのメーカーから多種多様な空気清浄機が発売されています。販売価格もさまざまですね。 皆さん、どれを使ったらよいか、迷われたことはありませんか? 今回、議論したいのは、インフルエンザや、SARS-CoV-2など、飛沫や空気感染する病原体に対応する空気清浄機についてです。 インフルエンザやSARS-CoV-2など、感染対策に主眼をおいて空気清浄機を使われている方は、なにを基準にして空気清浄機を使用していますか? 特殊機能? 金額? 大きさ? 皆さまからの多くの投稿を、お待ちしております。★田村議長の過去の円卓会議より・コロナと共存。もうインフルエンザと同じ対応で良い?(2022年7月実施)・日本版CDC創設。期待しますか?(2022年6月実施)・地域の感染症情報、気にしていますか?<運営事務局より> 投稿は、お一人お一人の視点や体験を言葉にしていただく、大変貴重なシェアリングです。・自分を主語としたI statement で書いてください。掲載する投稿は、「私は」を主語に編集させていただく場合もありますのでご了承ください。・引用がある場合は、必ず引用元を明記してください。・議長からの各日の投げかけ(赤字部分)に答えた内容で投稿してください。
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