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会議番号:3115 開催期間 2011年09月05日- 09月12日
災害時に欠かせない連絡には、縦の連絡と横の連絡とがあります。 縦の連絡というのは、行政や専門家などの災害に関する高度な情報を持っている機関や組織との連絡です。横の連絡というのは寄り添いたいと思う家族や親しい友人との連絡です。行政からの避難勧告などの連絡は前者、家族間の安否確認などの連絡は後者です。 今日は、皆さん方からの投稿が集中した、後者の家族間などの横の連絡のあり方について考えましょう。さて、この横の連絡のあり方を考える時には、その必要性と可能性の両方を考える必要があります。必要性というのは、なぜ連絡が必要なのかということです。可能性というのは、どうすれば連絡が可能となるのかということです。必要性については連絡の目的や内容、可能性については連絡の手段が問題になります。 親しい人との連絡の目的は、危急時における人間の絆による助け合いにあります。具体的には、危急を知らせる、安否を確認する、無事を知らせる、救いを求める、待ち合わせをはかる、といった内容になります。災害時に、親しい者が相互に連絡を取り合い助け合いたい、というのは当然のことです。 ただ、ここで注意しなければならないことは、何が何でも連絡を取ろうとして無謀で危険な行動に走らないことです。今回の震災でも、家族と電話などで連絡が取れないという状況の中で、危険を顧みずわが家に戻った人が、尊い命を失っています。適切に連絡が取れないという状況が危険な行動を生んでしまうのです。それだけに、停電などの「不足の事態」が起きてもなりません。 さて次回は、連絡の手段について詳しく考えます。皆さんの準備されている「連絡方法」をお教えください。
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