イー・ウーマン（ewoman）

家族のその後の幸せを考える（にしひがし・茨城県・41）

もし、家族を残して先にいったら、と考えたことはあります。夫に子どもたちのことを、私の分も愛情を注いで育ててほしい、とか。もし、半年でいなくなるとしたら、身の回りの整理をして、私がいなくなった後の幸せを、先に一緒に考えたいですね。家事の分担や、息子たちも成人したら、自分のパートナーを探すことなど（性教育も含めてね）。夫には、私のことは「想い出」として残してもらうくらいでいいかなあ。自分の人生を自由に生きてもらうように伝えます。

煩わしいことのないように（nyanmichan・京都府・38）

子どもがいない夫婦ですから、一人になって色々煩わしいことのないように私のことは整理しておいてやりたいと思います。そして、寂しくなったり、辛くなった時のためにいろんな手紙を残しておきたいと思います。残り少ない時間を仲良く、二人で行った場所などを回って、最後まで笑って逝きたいと思います。

エンディングノート（ポーチュラカ・福島県・45）

パートナーはいませんが、家族に向けた自分のエンディングノートを作っています。自分の所持物の処分や友人知人への連絡、家族への感謝のことばなど決めてあります。家族は母親と姉なので、私がいなくなったら、二人の生活になることを想像しながら書き上げました。

はじめて考えました（NAMICHANTOKOKORO・京都府・45）

考えたことがなかったことに気付かされました。そして、家族やいろんな人が愛おしく感じます。私のパートナーとの想い出は、出会ってまだ日の浅い頃、海に沈む夕陽を一緒に眺めたことです。子どもが生まれ、抱っこしてみた夕陽、背伸びをさせて見た夕陽、成長した子どもたちと一緒に眺めることはできなくなりましたが、離れていても『今日、きれいな夕陽をみたよ！』とメールをくれた時の気持ちは、彼と夕陽をずっと眺めてたときの気持ちまでもふと思い出します。

毎年楽しむ長い旅が思い出（Linden・海外・その他）

年に一度、3週間ほど有給休暇をいっぺんにとってパートナーと海外へ旅に出ます。日常を忘れ、大自然の中へ。電化製品や食べ物も限られている土地を共に旅してきたことは、私たちの忘れられない思い出です。余命を告げられても旅に出られる限りはそれを楽しみ、後は毎日の普通の生活を今のように変わらず楽しむだろうと思います。余命を告げられてあれこれしなければということはないからです。

家事を教えるかな（おれんじ７８・神奈川県・34）

当座の生活に困らないくらいの家事を教えると思います。家事ができたら次のパートナーも見つかりやすいかもしれないし（笑）、子どもたちの面倒を見ながら私がどうやって暮らしてきたかを知ってもらいたいという思いもあります。

本当にパートナーのため？（taiyang・東京都・38）

「余命」を告げられた当事者とそのパートナーとでは、立場がまったく違うと私は考えています。「パートナーに何をしたいか」と考えることは、一見相手のことを想っているようにも思えますが、結局はその当事者の主観であって、見つめている先にはパートナーのことではなく、残りの当事者自身の人生を見つめているように思います。

本日も投稿ありがとうございます。
 
今回、「ボクの妻と結婚してください。」という小説を書いた背景には、普段、テレビ番組作りという仕事で忙しくしていた分、この仕事で学んだ理論や精神を一度家族のためにしてみたらどうなるだろう？という考えがありました。
「茶の間に笑顔を届ける」という仕事を、「家族に笑顔を届ける」にするには、どんなことをすればいいのか？
その設問に自分なりに一つ一つ答えながら文章を書きました。
 
そうしたら、発見がありました。それは家族に支えられていたから全力で仕事が出来たんだ！という気づきでした。
 
妻と結婚して20年になりますが、趣味とか好みが全く違います。
ある時、「なんでこんなに好きなことが違うのに夫婦でいられるんだろう？」と妻に聞いたことがあります。
その時、妻はさらりと「それは、ダメなことが一緒だからよ！」と答えました。
言われてみれば、こういうことは許せない、こういうことは嫌いというのが見事に一緒なのです。
 
ウチでいうと、飲食店で店員に冷たい客、陰口を言う人〜など、些細な共通点ですが、それが一番安心することでもあると妻の一言で感じました。
「ダメなことが一緒」その共通点が、小説の中の三村夫婦を繋ぐ絆になっています。
 
今回の円卓会議最後の投げかけです。
「パートナーと共通するダメなことって何ですか？」
そこから、パートナーとの絆がさらに見えてくるかもしれません。
 
よろしくお願いします。


【樋口議長　過去の円卓会議より】
・人に伝える工夫していますか?
・テレビは好きですか?
・企画やアイデアをひらめくコツ、ありますか?
・さりげない感動を見つけるチカラはありますか?
 
 
★樋口議長の新著『ボクの妻と結婚してください。』（講談社）

• 2012.11.21
• 樋口卓治 放送作家