イー・ウーマン（ewoman）

野田総理が自民党の安倍総裁との党首討論で、「解散をしますから（議員定数削減を）やりましょうよ」と言ってから1カ月。いよいよ今度の日曜日が投開票日です。いまのところ、自民党が圧勝し、少なくとも自公で過半数は確保、民主党は惨敗、維新はそれなりの議席というような新聞の予測は出ていますが、本当のところどうなるかはよくわかりません。
 
結局のところ、どの政党を支持するか決めていないという人がほぼ3割いるからです。もし投票率が高ければ、維新などの新しい政党に有利に働きそうですし、もし投票率が低ければ既存政党や組織票の固い政党が有利でしょう。それにあまりにも自民党に有利ということになると、投票行動に変化が出る可能性もあります。
 
問題は、今回の選挙で私たち有権者は何を選ぶのかというところにあります。経済政策、社会保障、原発、行財政改革、憲法改正……。皆さんはどの問題が喫緊かつ重要な課題だと思われますか。そして政党の公約や候補者の話を聞いてみて、自分が重要だと思うテーマについて納得のいく（何の裏付けもないきれいごとではない）説明をしてくれましたか。
 
どの問題もそう明快に答は出ません。だから実際には私たちも相当の覚悟をして自分が信じる候補者や政党に投票する必要があるのだと考えます。2005年の郵政選挙や2009年の政権交代選挙とはまた違う、私たち自身の選択が問われているのだとも思います。
日本を前進させる政党、選びましたか？
 
 
 
※この円卓会議は、選挙を目前にした「号外」として、通常の金曜〜金曜とは異なる、「水曜〜水曜」で開催しています。


【藤田議長の過去の円卓会議】
◆「安倍首相」に期待しますか？
◆そろそろ自民党に戻りますか？
◆総理にしたい人、いますか？
◆東京都による尖閣諸島買収構想に賛成ですか？

• 2012.12.12
• 藤田正美 フリージャーナリスト、『ニューズウィーク日本版』元編集主幹