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会議番号:3249 開催期間 2013年07月19日- 07月26日
民主党のある議員(衆議院議員)が、参院選の応援演説で「アベノミクスの批判をしました」と書いていました。実はここに民主党が大敗北をした最大の原因があると思っています。いま政党として必要なことは「アベノミクスの副作用」を論じることではなく「アベノミクスに対する別の選択肢」を提示することにあると思います。ところが少なくとも今の段階ではアベノミクスが効果をあげているように見えるだけに、野党の主張に迫力がありません。有権者としては何となくアベノミクスに不安を感じながらも、少なくともある程度、経済が動いているように見えるので(例えば今年第1四半期の成長率)、ここで安倍政権がこけたら困ると思った人が多いのではないでしょうか。 A6M2さんが言われるように、安倍政権の課題は山積していますが、優先順位が曖昧だと私も思います。とりわけ憲法問題などは、いくら自民党結党以来のテーマとは言っても、いま国論を二分してまでもやらねばならないこととは思えません。私自身は、経済の再生、財政の再建、社会保障の将来展望などが目の前に迫っている問題だと考えています。TPPもまさにその線に沿って考えたほうがいいと思います。 衆参のねじれがなくなって、言い訳ができなくなったと安倍首相は語りました。まさにその通りです。これから「茨の道です」と言ったのは、反原発の山本太郎氏でしたが、安倍政権にとっても茨の道だと思います。なぜなら、さまざまな日本が直面している課題について、安倍政権は「内なる敵」つまり与党内の「抵抗勢力」と戦わなければならないからです。今回の参院選の比例区で自民党の1位が郵政関係者、2位が農協関係者であったことが象徴的でした。郵政民営化反対、TPP反対を唱える人たちです。その意味では、自民党の勝利は矛盾をはらんだものという見方もできます。 さて皆さんにお尋ねします。今回の選挙結果で一つ特徴的なのは、これで国政選挙は長ければ3年間はないということです。要するに与党が安定多数を握っているのだから、衆議院の解散がなければ、次の国政選挙は3年後の参院選だということでしょう(与党側に有利な状況であれば、3年後の7月に衆参ダブル選挙ということもあるかもしれません)。3年間、首相が腰を落ち着けて仕事できるのは久しぶり(小泉政権以来)ですが、有権者にとっては意思表明の機会がないということにもなります。この状態を皆さんはどのように評価しますか。 ★こちらもお読みください〜藤田議長の過去の円卓会議より・アベノミクス、まだ期待できますか?・日銀の黒田新総裁に期待しますか? ・安倍首相に期待しますか?
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