イー・ウーマン（ewoman）

新しい事に取り組む姿勢を見せる（yylife・東京都・37）

与えられた仕事にきちんと対応し、新しい事に取り組むことが得意であるという印象を周囲にもってもらうと仕事をつくることにつながると思います。震災を契機に在宅勤務を社内で制度化する際、各部署の代表者を集めて検討会が開催されました。その際部署の代表に指名してもらい、所属部署で在宅勤務試行に取り組み、部署メンバーの意見を吸い上げて、結果を社内全体に共有したり、他部署の方々と意見交換を行うことができ、有益な体験ができました。

仕事を広めることが課題（mr-mama・北海道・38）

前の会社での仕事内容をそのまま続けられることがメリットで転職して4年。しかしその仕事がコンスタントに発生するわけではなかったので、新事業の立ち上げを行いました。事業として成り立ってきたので他の人にも扱ってほしいけれども、なかなか広められていないのが実情です。原因は旧事業をそのままにしての新事業は他の人には負担でしかないところ。自分で作った仕事も企業人である以上は他の人も扱えるように環境整備が必要であることを今ひしひしと感じています。

どんな仕事にも改善の余地はある（Ai・兵庫県・40）

ルーティンの仕事であっても、振り返れば反省点はあるし、それをベースにした改善の余地がなくなることはないと思っています。社内においては、改善のための提案をまとめ、新たな業務フローとマニュアルを整備していくことが、自分の生み出す仕事だと思います。社外（社会）においても、「こうしたらいいのに」という思いと人をつなげていくことが、新たな仕事（それは有償である場合も無償である場合もあるかと思いますが）を生み出すことに繋がるのかなと思っています。

組織の長の力量によるかも（るんちん・東京都・41）

営業職から管理部門（総務・経理・人事）へ異動し、長くその部門にいる方では気づかない点がたくさん見えました。管理部門にとっての顧客＝従業員、経営陣からみるとこういうほうがいいのではないか？と提案するも、管理部門の長は「仕事・やり方を変えることで業務負荷が増える」という理由でクリエイティブに仕事をすることを却下します。当然ながらルーチン業務だけが残り、その長が仕事を生み出す視点がない限り、組織においては仕事を生み出すことは非常に難しいと感じています。

目的ありきで仕事をすること（yucci1・東京都・39）

目的は決まっていても、行程はお任せな仕事に携わっており、自分なりにそのゴールを目指して仕事の配分や組立てを考えています。プロジェクト達成までの時間は限られており、力を入れるところ、効率化するところ、協力を仰ぐところなど自分で決めて行動することは、責任感も生まれやりがいにもつながります。

効率化が好き（kko・海外・その他・48）

効率化を考えることが好きですが、うまくいかないかも、とか、効率化のためのツールやルール作りに時間がかかる、等の理由でチーム内では却下されてしまうことが多く悩んでいました。そこで、自分に関わる部分のみの効率化を、自分のためだけに始めてみたところ、試行錯誤があり何年もかかりましたが、最終的にうまくいき、かなりの時間を生み出せるようになりました。あいた時間で調べ物や勉強をしたり、同じタイプの同僚と情報交換するようになり、いい方向に向かっている気がします。

時期と賛同者（真打ち・栃木県・44）

marco302さんの投稿に感銘を受けた。本社幹部の顔色も気になるであろう中、従業員の特性を上手く活かしつつ結果を出されており、励まされた。私が、常に注意をしていることは"独りよがりな考えにならないこと"。良いと判断したことを、実行に移す事は当然だろう。しかし、「実行のタイミングは、果たして今か？」「優先順位は、〇〇が終了した後の方が適していないか？」等、客観的・多面的に精査する。賛同者を得て、効率や効果が上げれば、やがては慣習化するものだ。

まさに仕事の醍醐味！（niconico・47）

大企業の保守的、挑戦への壁など感じますが、海外との交流が多い部署を経験しやってみるとOKなことも多いことを実感、小さい規模でもやってみる、を実践してます。環境はいろいろあるよ、ですね。小さい規模ならば失敗のダメージもカバーできる、次のステップの協力者を得る根拠にもなります。つくることを目的とするのではなく、現場にプラスになるかを第一に。コーポレート部門では自分たちの為の仕事をつくりがち、多様な声を聞き長期的に貢献できるよう、目標としています。

自分が動くとまわりも動く（nanami0611・東京都・44）

妊娠をキッカケに会社を辞め、個人事業から法人化して4年目を迎えました。専門職なので、会社員だったときから、仕事は自分でつくるものと思っていました。自由度の高い会社で上司に信頼され、会社にも貢献できたと思います。仕事を生み出す楽しみは、周りの仲間にも伝染していくようで、何か新しいことを始めるときは、必ず仲間が助けてくれます。まだまだ小さな会社ですが、娘の成長と同じくらい、成長が楽しみです。

能率アップを中心に（Zonnetje・海外・その他・38）

仕事場が変わらない限り自分で「自分の」仕事が作れるとはいえそうにありませんが、仕事をつくる自信はあります。ただ、いい仕事は大概上司にアイディアだけもっていかれ、気の合うの同僚に振り分けられることが多いです。私が「自分でやりたい」というと「パートだから」と却下されることしばしです。なので、パートでも時間は作れるのだということを示すためにも能率アップを目指す仕事づくりをしています。パソコンのプログラムについての理解をを少し深めるだけでも違いはでてきます。

「退屈」とは無縁とばかりに、「仕事をつくる工夫」がさまざまに投稿されているのが印象的です。
 
「部署メンバーの意見を吸い上げて、結果を社内全体に共有したり、他部署の方々と意見交換を行った」（yylifeさん）
「自分で作った仕事も企業人である以上は他の人も扱えるように環境整備が必要であることを今ひしひしと感じている」（mr-mamaさん）
お二人のように、新しいことに積極的に取り組む姿勢や外へ広める行動など、自分以外の人や部署を巻き込む環境をつくりだす工夫は重要といえるでしょう。
 
真打ちさんも、「賛同者を得て、効率や効果が上げれば、やがては慣習化するものだ」と同時に、「常に注意をしていることは"独りよがりな考えにならないこと"」と指摘していらっしゃいます。
 
この他を巻き込んで賛同者を得るということは、他人とのコミュニケーション能力が問われることであり、自分のこだわりを意識し大切にするとともに、それをあまり自明と考えすぎないことだと思われます。　
 
実際、自分の専門部署や分野とは異なる人と接点を持つ機会が増える程、その接点が自分や相手を変えて、新しいものをつくり出す可能性が広がると考えられます。
 
そして、「仕事を生み出す楽しみは、周りの仲間にも伝染していくようで、何か新しいことを始めるときは、必ず仲間が助けてくれる」（nanami0611さん）のお言葉通り、自分ひとりでできる仕事の範囲には限界があり、どれだけ多くの方々が関わってくれたかということも大きなポイントではないでしょうか。
 
さらに、
「どんな仕事にも改善の余地はある」（Aiさん）
「自分で決めて行動することは、責任感も生まれやりがいにもつながる」
（yucci1ｓさん）
「小さい規模ならば失敗のダメージもカバーできる」（niconicoさん）
のように、同じような仕事内容や、失敗したことなどでも、新たに見方を変えて仕事へ取り組む姿勢が積み重なって、気がつくと効果的な仕事を作り出しているのかも知れません。
 
一方、るんちんさんのように、「仕事・やり方を変えることで業務負荷が増える」という理由で組織の長に企画などが却下された経験がある方は少なくないのではないでしょうか。
 
「どのように自分の考えを納得させるのか」ということは多かれ少なかれ仕事を進めていくうえで、毎日直面することで、一日の大部分の時間を仕事に費やすからには、少しでも納得のいく仕事ができた方が楽しいといえます。
 
そこで、自分のアイデアや企画などが上司に取り上げられなかった場合、または、逆に部下が自分の企画に賛同せず、あまり協力的でなかった場合など、どのような対応をなさいましたでしょうか。体験談をお聞かせください。



★田村議長の過去の円卓会議より
・いつかは、起業してみたい？
・2011年。仕事で工夫をしてきましたか？
・本当は、起業してみたい？

• 2013.09.11
• 田村真理子 日本ベンチャー学会事務局長