働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3264 開催期間 2013年10月18日- 10月25日
YESの方の割合が伸びてきましたね。皆さんからの投稿を読み、こんなに国連に進むことを真面目に考えた人がいらっしゃるのかと勇気づけられました。 やはり、必要とされる力についての正しい情報の提供が大切ですね。まさに今、来日中の国連の人事担当者たちが行なっているような採用に向けた説明会や、国連での仕事を体験してもらうためのインターンシップを、もっとアピールしたいと思います。また、コミュニケーションのツールとしての英語などの語学力のアップの面や大学院進学のためのサポートがあると、より多くの人々がトライできますね。 日頃日本で働いていると気付かないかもしれませんが、日本で当たり前とされていることが、実は国連で大変な技能として重宝されます。例えば、提出の期日を守る。独りよがりで決めるのではなく、関係者と調整する。段取りを考え、役割分担を明確にする。また、国連はややもすると欧米系中心の組織と思われがちですが、国連の現場となるのは圧倒的に非欧米圏の途上国や紛争国の現場です。そこで日本人の持つ思いやりや中庸の精神にもとづく感性を存分に発揮することができれば、高く評価されます。いかがですか? 国連での仕事がちょっと身近に感じられませんか? 私自身が民間企業出身であることもあり、民間で専門分野を培った人に、その発展形として国連を職場とすることをイメージしていただけたらと思います。あらゆる国連の組織に広報をはじめ、財務、人事、法務、IT、調達などの部門があり、即戦力となる人材を求めています。民間部門で養った専門性をまさに活用できる分野です。民間部門で得た才能と可能性を国連が取り組む地球規模課題の解決という「国際益」「地球益」に結びつけることは、十分に実現可能な夢なのです。是非より多くの意欲ある方々に、ご自分のキャリア・プランに「国連で働くこと」を組み入れてもらいたいと願っています。 自分自身の経験をもとに、日本の若者や関心のある社会人の方々に国連で働くことについて話す機会も少なからずあります。そこで一番よく受けるのは「どのようにしたら国連に入れるのですか?」という質問でした。「HOW TO」に集中する質問に、私はいつもこう逆質問します。「あなたは、何をしたいのですか?」 私が出会った国連機関で働く人々は、程度の差こそあれ、強いミッション意識、つまり「WHAT」を強く抱いています。かく言う私も、以前佐々木かをりさんとの「ウィン・ウィン対談」でお話したように、子どもの頃に4年間過ごしたドイツで、肌の色の違いから区別された体験や、社会に出てから働く女性として苦労したことから、「マイノリティーの権利」について関心を持って取り組んできました。 大学や大学院で国際人権法を専攻したことも、報道ウーマンとして働く女性の環境について取り組んだことも、そして国連機関で難民の権利を守るために活動したことも、そして今、国連広報センターで人権や多様性というような国連の課題について発信していることも、私にとっては全て一つの線の上にあるように感じています。 国籍も言語も宗教も文化も異なるスタッフをまとめてチーム力を発揮するには、このWHATがしっかりあってビジョンを明確に示せることが、いかなる現場でも求められます。こういうことを考えると、日本の教育現場で「WHAT」を考え抜くチカラを育むことが、国際社会で通用するグローバル人材の育成に不可欠ではないかと僭越ながら感じます。 最終日に向けて、質問です。あなたにとって、国連の場で実現できればという思いを持っている「WHAT」は何ですか? ほんわか、何となく、という思いでも結構ですので、どうぞシェアしていただければと思います。★根本議長の過去の円卓会議より・「難民」について、意識したことありますか?・国際女性デー、知っていましたか?・女性の人権、守られていますか?・世界の平和について、考えることはありますか?
イー・ウーマン
表参道カレッジ
eshop
©2014 ewoman, Inc.