イー・ウーマン（ewoman）

より現場目線で（Satoko Warda・東京都・34）

「子どもの教育・人権を考えるならUNESCOかUNCEF」と目指してきましたが、現在は開発コンサルタントとして政府開発援助の現場で働いています。UN系列機関とも一緒に働きます。MDGsやEFAなどは、国連主導で作られ、それを国家戦略に取り入れざるを得ない被援助国の現状を見ると、それらがどれだけ現場に根差したものか疑問です。現場の声をHQにもっと反映させないと組織が大きい分頭でっかちになりがち。今はもっと現場の声を拾えるところにいたいというのが本音です。

地球規模で考える（walk714・海外・その他・38）

「地球益」に深く考えさせられました。国益を考える場面もあると思うのですが、やはり、国境を越えた活動の可能性が魅力です。年齢性別に関わらず教育を受けられること。選択の自由があること。悔しさに甘んじることなく望む人生を生きていけること。漠然とした思いだけで、具体的な行動プランとなると難しくて思いつかないのですが。

日本の中の国連（mamisan・東京都・43）

以前、在日本の国連機関の研究センターで働きました。全世界の医療データベース作成のための日本のリサーチ担当でしたが、国籍はばらばらで皆英語は第二外国語。日本の慣習制度を知らない上司や同僚に、それを踏まえて仕事する事が大変、かつ、やりがいありました。違いの間で理解を進める一助になれる。国連ならではです。同時に自国の正確な理解の大切さも痛感しました。当時の英語の先生の紹介で面接し、日本で採用されました。国連は修士以下を学歴とみない風潮があるが、色々な入口があるのでは？

もっと世界を意識（ゆきなな・海外・その他・32）

日本の子どもや若者が、世界にはたくさんの国があって、たくさんの人がいることをもっと深く認識できるようなアピールをしたいです。日本独特の異質を排除するような雰囲気も抑えられ、よりオープンな人間関係も望めるのではないかと考えています。それによって、イジメも減るのではないでしょうか。

年齢制限と（北京の金魚・千葉県・36）

小さい頃には国連で働くなんて全く想像できませんでした。最初は主人の駐在で中国で暮らすようになり、現地の日系保険会社で働いたり、環境のボランティアでの活動を通じて、価値観や文化の違う人たちと、共通の目標に向かう楽しさを知りました。国連で働くことは憧れですが、jpo制度の35才の壁、修士以上の学位という条件に、手も足も出ません。もしjpo制度の35才の年齢制限がないのであれば、子育てが一段落したときにチャレンジしたいです。

ひとりひとりが大切に思うことを（sachiefj・千葉県・40）

ひとりひとりが大切に思うことを尊重出来る世の中。生まれながらに定まっている様々なことで、制限されたりレッテルを貼られたりしない。そして、ひとりひとりが大切に思うことを軽やかに表現しあい、それが混ざり合って見たこともないような色合いの何かを生み出す。そんな地球チームを作る役に立ちたいです。

「白羽の矢」がくるのかと……（もいすちゃあ・神奈川県・44）

私自身は、国連＝就職先という感覚がないまま44年間生きてきました（笑） 国連側から密かに適任者を選び指名している、厳密な審査の下「白羽の矢」がたった方々の集まりが国連だという印象がありました。この勘違いを払拭し、就職先の一つとして国連をイメージするために、ぜひYouTubeで議長のお話を拝見させてください！　私ならば、お話を拝見して、感じたことを甥姪に伝えます。その先のアクションは、甥姪自身の選択となりますが。議長、いかがでしょう？

生きる権利を守ること（にしひがし・茨城県・42）

人が生きる権利を守ること、そのために、社会インフラを整える手助けをすることが今の国連の使命だと思います。その国連の仕事の在り方をどうして、もっと広く企業や関係機関に呼びかけ、彼らを仲間にいれられないのかが疑問に思います。途上国もこれから多国籍企業や国によって開発されていくのだから、皆で協力してもいいのではと思います。

人権を守ること（銀木犀・53）

やはり人権に関することです。生まれる場所、性別を自分で選択できるのなら「個人の選択なのだから」ということもできますが、人種、国、性別など自分ではどうにもならないことに関しての不利益は改善したいと思います。国家単位では「内政干渉」ということにもなってしまいますので、こういう問題こそ国を超えた国連のミッションだと思います。

環境の種を（真打ち・栃木県・44）

議長の話や、多くの意見を読み　いかに若い内からの教育が大切かを痛感。子どもには、国際的社会を視野に、日常的に情報や環境を提供できる大人の有無は、大きな影響力を持つだろう。また、与えられる者が、必ずしも親である必要はないとも思う。機会を好機と認知し、上手く繋げられる大人であるかが大事だと思う。特に、wonderland-enさんの意見には感銘を受けた。意志が明確で、意欲を維持している人に扉は開かれると感じる。刺激になり、励まされた。

「子どもの教育」「すべての人の人権」「社会インフラの整備」「地球益」など、皆さんがこれこそ大切だとお感じになっていらっしゃる「WHAT」を挙げていただきました！　投稿を拝見していて、とても嬉しくなります。
 
もいすちゃあさんが就職先の一つとして国連をイメージするためにYouTubeで話すことをご提案くださっていますが、国連で働くことの「見える化」について、国連広報センターも力を入れ始めています。ウェブサイトの「国連で働く」というコーナーで、職員の姿についてより積極的に情報発信していきたいと思います。
 
さらに、国連の掲げる価値に賛同してくださった大学・教育機関のゆるやかなネットワークの「国連アカデミック・インパクト」というつながりを、もっと活用したいと考えています。
 
明日10月26日の福岡での国連デー・イベントを国連広報センターと一緒に共催する九州大学も、国連アカデミック・インパクト参加大学の一つです。国連の取り組む課題の解決のために、若い世代が主体的に考える「ソーシャル・ビジネス・デザイン・コンテスト」を行います。
このイベントの模様は、ネット配信を通じてライブでご覧いただくことができますよ！
　
 
また、にしひがしさんが企業との連携が必要ではとおっしゃってくださっています。国連の理念に積極的に関わろうという企業のつながりとして、「国連グローバル・コンパクト」があります。日本からも200近い企業が加入し、日頃の企業活動や社員研修の場で、人権・環境・雇用・腐敗防止などについて考えたり、世界の課題解決に本業を通じて関わろうとしています。企業だからこそ、できる取り組みがあるはずです。
 
国連広報センターとしても、加入企業の皆さんと連携を強め、国連の取り組みに企業の立場から積極的に関わっていただきたいと願っています。こうした一歩一歩が、後に民間で培った専門性を国連の場で活かそうという人材の開拓にもつながるでしょう。
 
1週間、ディスカッションにお付き合いくださって、本当にありがとうございます！
皆さんの投稿に、とても励まされました。またご一緒する機会を楽しみにしています。


★根本議長の過去の円卓会議より
・「難民」について、意識したことありますか？
・国際女性デー、知っていましたか？
・女性の人権、守られていますか？
・世界の平和について、考えることはありますか？
 

• 2013.10.25
• 根本かおる 国連広報センター所長