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会議番号:3286 開催期間 2014年04月04日- 04月11日
皆さん、こんにちは。日経の関口です。9日でマイクロソフトによるWindows XPのサポートが終了しましたが、無事にすべて移行を終えたという方は最終的に80%にとどまりました。まだ20%の方は何らかの形で周囲にXPが残るようですね。 このテーマによる円卓会議はこれで最後になりますので、今日はXPを使い続ける場合の注意点と、皆さんからいただいた「基本ソフト(OS)に対する期待と注文」についてお話をしたいと思います。 まず、XPユーザーへの注意です。マイクロソフトは9日、サポート終了に関する記者会見を行い、次の4点を強調しました。(1)インターネットにはつながない (2)USBメモリーの使用は避ける (3)ウィルス対策ソフトを必ず使用する (4)更新プログラム(パッチ)をあてる です。特にXP向けの更新プログラムの提供はこれが最後になりますので、必ず更新しておくことが必要でしょう。あとの項目についてはすでにこの会議で議論しました。今後のOSに望む点として、円卓会議の皆さんが指摘されたのは、「シンプルかつ堅牢に」(おれんじ78さん)、「周期をもっと伸ばしてほしい」(kkoさん)、「すべての端末に共通したOSを」(mayupyonさん)といったご意見が多かったようです。私自身もまったく同感です。これまでは機能の向上を理由に供給者側の論理でOSのバージョンアップが繰り返されてきました。その度に応用ソフトの買い換えに出費を迫られたり、新しいソフトに慣れるのに時間を費やしたり、負担を強いられてきました。 パソコンの性能が急速に高まりつつあった時代には、技術革新に対応するため、そうしたバージョンアップもある程度は必要だったと思います。しかし機能が一通り出そろった段階では、使い勝手を変えないほうが賢明ではないかと思います。その点、タブレット端末を意識したWindows 8の登場は苦肉の策といえますが、ユーザーから見れば、決して使いやすくなったとはいえないでしょう。 現在は同じような技術革新がスマートフォン(スマホ)やタブレット端末で起きています。その中で米アップルが人気を博したのは、デザインのよさもさることながら、スマホやタブレットを問わず、使い勝手を共通にし、新製品が登場した後も、以前からの使用感を変えなかったことが好感されたからだと思います。これは亡くなった創業者のスティーブ・ジョブズ氏が指摘した「シンプルなものほど素晴らしい」という価値観があったからだといえます。 実は今、スマホやタブレット向けには「第3のOS」というものが登場し始めました。無償ブラウザーソフトで知られる米モジラ・ファウンデーションが提供する「ファイヤーフォックスOS」や、フィンランドのノキアの技術者が独立して作った「Jolla(ヨーラ)」というベンチャー企業が提供する「セイルフィッシュ」というOSなどです。これらのOSは仕様を公開したオープンソースのソフトで、それを利用すればスマホやタブレットを非常に安く開発でき、カスタマイズもできるようになります。特にセイルフィッシュは、アンドロイドOS向けに開発された端末ならどれでも動くというのが特徴です。 いずれにしましても、スマホやタブレットの技術革新は今後も続くでしょうし、その流れの中にパソコンも組み込まれて行くに違いありません。我々がOSの開発企業に望むことは、シンプルで使いやすく、しかも安価に使えるということだと思います。それでは皆さん、1週間お付き合い下さいまして、本当にありがとうございました。またイー・ウーマンの円卓会議でお会いできることを楽しみにしております。★関口議長の過去の円卓会議より・個人向けクラウドサービス、使っていますか?・スマートフォン、活用していますか?・情報の片付け、上手にできていますか?
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