働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3312 開催期間 2014年10月03日- 10月10日
真剣な議論ありがとうございました。円卓会議は、様々な考えの方が互いの意見を尊重し語り合える貴重な場だと改めて思いました。私たちの日常は「思想・信条」の違う人と議論を交わす機会が少ないように思います。意見の違う人と深い話をするのは気が重いし、議論はなるべく避けたい、というのが普通の暮らしです。 「違い」を認識することより「同じ」であることを良しとし、説明より同調が大事とされる精神風土。それは得難いことですが、日本という同調空間を一歩出ると通用しない独特の世界です。 冷静に議論や説明ができないと、感情が先行して手が出たり、相手をなじることが起きます。今度のことで私が危惧するのは「相手の意見や存在」を否定する動きが目立ったことです。「廃刊にしろ」「読ませない」はその現れです。「異なる意見は聞きたくない」「存在を許さない」という態度は「円卓会議」の対極にある態度ではないでしょうか。 慰安婦報道に携わった朝日新聞の元記者二人が「ねつ造記者」というレッテルを張られ、勤務先の大学が「辞めさなければ学生が痛い目に合う」などという脅しまで受けています。住所・電話番号や娘さんの顔写真までネットに表示され「自殺に追い込むしかない」などという書き込みまでされています。 「日本と日本人を卑しめた」という非難にはかつての「非国民」という言葉に似た響きがあります。「非国民」は家族まで白い眼で見られ、家に石が投げられた、という過去が私たちにあります。 「異なった意見」の存在を許さない、という精神構造は、池上コラムを不掲載にした朝日新聞のトップにも通じます。違いを認め、相手を尊重する「民主主義の基本」は、頭で分かっていても、その通り行うのは簡単ではないようです。今回の「騒ぎ」は、見たくない自画像を見せられたようにも思います。 (ぱせ)さんはじめ何人かの方が言われた通り「読者が離れれば廃刊になる」のです。市場原理で成り立っているメディアは信頼を失えば存在できません。誤報や不手際は報道の「病気」で、組織の病理が現れたものです。「死に至る病」にならないよう治癒力を高めること、細胞一つひとつが活性化する以外にないと思います。私たちは完全ではない。ふとしたことで現れる弱点を直視する大事さをつくづく思います。 従軍慰安婦の問題も、私たちの精神構造と同様、日本から一歩出ると全く違った認識が一般的です。朝日新聞の「誤報」と関係なく国際的な調査の結果です。ご参考に研究者らが作ったサイトを覗いてみてください。 一週間、ありがとうございました。★山田議長の過去の円卓会議より・安倍首相の外交、支持しますか?・TPP参加、成果は期待できると思いますか?・沖縄問題。あなたの考え、まとまっていますか?
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