働く女性の声を発信するサイト『イー・ウーマン』
会議番号:3360 開催期間 2015年09月11日- 09月18日
さすがsunsunさんからは現場から的確なご意見をいただいたと思います。 たとえばiPS細胞。ある年寄りがこんなことを言ってました。「私の黄斑変性も治してほしい」 その気持ちはよくわかります。しかしこの治療法はどんなに安くなっても数百万のコストがかかるでしょう。自分で払えればいいですが、多くの人は無理でしょう。ということはこの治療法が何らかの技術革新によってコストが激減しなければ一般の方の治療には使えないということになります。もちろん保険収載(健康保険の適用対象になる)も現在の保険財政から考えると難しいと考えます。 医療の話だけではありません。現状の日本には(もちろん世界も)課題が山積しています。少子化、高齢化、介護、安全保障、経済成長、財政、税金、教育、格差、貧困率、地方都市の生き残りなどなど。利害が対立するものが多いのです。たとえば税金でも消費税を上げれば低所得層の負担が大きいでしょう。軽減税率という話が出てくるのはそのためですが、先日、財務相が出した案には反発の声も多く聞かれます(私は、消費税率軽減という考え方そのものに反対で、給付付き税額控除にすべきだと考えています)。 こうした問題について、意見を戦わせる場はいろいろあるはずですが、政党というのもその大事な場所です。そして議論することによって、物事の優先順位を決め、それを法案にして国会に諮ることが必要です。優先順位を決めるのは、それが多数かどうかもありますが、それでこそ日本の将来像が描けるからです。まさにそうした意味において、自民党が安倍さんに3年という期間を無投票で託してしまったのは残念だと考えます。それが民主主義というより、安保法案一色でいいのだろうかと思うからです。 自民党の総裁選もがっかりしましたが、安保法案での国会混乱もがっかりです。安全保障そのものの議論、つまり日本をどう守るのか、という議論ではなく、憲法違反かどうかという議論が盛り上がってしまったことが残念です。日本が守れなかったら憲法も何もないでしょう。守り方を議論して、憲法上どうしてもまずいということならば、そこで憲法を変えるかどうかを議論すればいいと思います。憲法があるから平和を維持できているわけではないでしょう。 いま私たちは日本の歴史上、大きな節目に来ていると考えます。盤石に見えた大企業が倒れたり、利益を過大に見せたりしたのも、旧秩序が内側から崩れているひとつの現れと考えます。こういうときは、国民が腰を据えて、日本という国の在り方、地方自治体の在り方、地域コミュニティの在り方を議論する必要があります。イー・ウーマンでの議論もそういったものの一助になればいいなと考えます。 一週間、ありがとうございました。★藤田議長の過去の円卓会議より・集団的自衛権行使容認、あなたは賛成ですか?・新聞を、毎日読んでいますか?・東京五輪、日本のプレゼンスは上がりますか?
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