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会議番号:3382 開催期間 2016年03月04日- 03月11日
皆さん、こんにちは。日本経済新聞編集委員の関口です。久しぶりに円卓会議の議長役を務めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 さて、今回のテーマは国内外のメディアを連日賑わせている米アップルと米連邦捜査局(FBI)との戦いについてです。3月1日には米連邦議会の下院司法委員会で公聴会が開かれ、双方がそれぞれの言い分を主張しました。 論争のきっかけとなったのは、昨年12月にカリフォルニア州で起きた銃の乱射事件です。犯人がアップルのiPhoneを使っていたことからFBIがその端末内の情報を入手しようとしたところ、ロックがかかっており、情報を得ることができませんでした。 そこでFBIはアップルに対し同社のスマートフォンから情報を抜き出せるソフトを作ってほしいと依頼しましたが、アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)がこれを拒否しました。 iPhoneはもともと個人ユーザーに人気ですが、グーグルのAndroid端末に比べセキュリティーが高いという理由から最近は政府機関や大企業などでもよく使われています。 アップルとしては、そうした法人ユーザーの信頼を維持するには端末ロックの解除には応じられないと考えたわけですが、その主張はカリフォルニア州の連邦地裁には受け入れられませんでした。一方、ニューヨーク州でも麻薬事件にからみ首謀者がiPhoneを使っていたことから、FBIがアップルに情報開示を求めましたが、ニューヨーク州の連邦地裁はアップルのほうが正しいという判断を下してしまったのです。 米国内には国家安全保障のためには個人のプライバシーや言論の自由が一部制限されるのは仕方ないという意見もありますが、個人ユーザーの多くはアップルによるFBIへの反論を評価しており、国内世論が真っ二つに割れている状況です。 さらにニューヨーク州連邦地裁の決定が加わったことで、米司法当局内でも意見が別れていることが判明しました。国家の安全保障を優先すべきなのか、個人のプライバシーや言論の自由のほうを優先すべきなのか、米国内では今も大きな議論が続いています。 そこで皆さんへの質問です。「アップルは端末ロックの解除に応じ、FBIの捜査に協力したほうがいい」とお考えですか。それともアップルはこのまま米政府に反論を続けるほうがいいとお考えでしょうか。 賛成・反対の理由を交え、ご意見をいただければ幸いです。皆さんの忌憚のないご意見をお待ちしております!★参考リンク:関口議長の記事「アップルはなぜFBI捜査に協力しないのか 」★関口議長の過去の円卓会議より・個人向けクラウドサービス、使っていますか?・スマートフォン、活用していますか?・情報の片付け、上手にできていますか?
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