イー・ウーマン（ewoman）

　いよいよ12日、シンガポールで米朝首脳会談が行われます。昨年の今頃は、朝鮮半島でいつ軍事衝突が起こるか、という切迫感さえありました。それがなんということでしょう。米国のトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長が朝鮮半島の非核化に向けて話し合う。きっかけは2月に韓国の平昌で開かれた冬季五輪でした。戦争の危機を避けようと韓国の文在寅大統領が必至で仲介に入ったことが状況を動かしました。
 
　北朝鮮と米国の首脳が直接会うことは、今回が初めて。ポイントはいろいろあります。朝鮮半島から核兵器を全廃する「非核化」は動き出すか。分断国家としていまだに戦争状態にある南北朝鮮が和解に向かうのか。日本が主張する「拉致問題の解決」は進むのか、などが焦点です。
 
　しかし会談の主役は、両国とも個性的な指導者です。トランプ大統領は、何を言い出すか分からない「予測不能」を売り物にする人物。金正恩委員長は身内まで亡き者にする独裁者でもあります。足元が危うくなった指導者が、権力の座を維持するための決断という面も指摘されています。気まぐれで破天荒な大統領と、謎の多い独裁者が会って、どんなことが始まるのか。
 
　世界は期待を込めて見守っていますが、所詮は政治ショーという冷ややかな見方もあります。あなたはどうですか。
 
　米朝会談に期待すること、ありますか。
 
「期待することがある」と考える人はYES。「期待はしない」という人はNOに投票してください。
　期待する人は、なにを期待するか。期待できない人はなぜダメなのか、あなたの意見を投稿してください。
　歴史的といわれる首脳会談、日本も隣国の動きは他人事でありません。見守るだけでなく、おおいに議論しましょう。


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• 2018.06.08
• 山田厚史 ジャーナリスト・元朝日新聞編集委員