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会議番号:3498 開催期間 2018年06月08日- 06月15日
米朝首脳会談は、米国が北朝鮮への敵視をやめ「太陽政策」に舵を切った歴史的な日となりました。では日本はどう付き合えばいいのでしょうか。 過去を振り返ると、20世紀は侵略と対立の時代でした。日本は1910年、兵隊を送って朝鮮半島を植民地にしました(日韓併合)。人々は祖国を失い、日本語を強制され、名前も日本風に変えられた。 日本の敗戦を機に独立へと動いたものの、戦後の主導権を争う米国とソ連(いまのロシアなど)によって南北に引き裂かれ、1950年には朝鮮戦争が起こり400万人近い人が犠牲になりました。後ろ盾だったソ連がやがて崩壊し、取り残された北朝鮮は、拉致問題を引き起こすような独裁国家になってしまった。不幸な歴史がもたらした悲劇ですが、責任の一端は日本にもあります。 NOBUさんは「これから生まれてくる子ども達のためにも、両国の関係をよりよくしていく必要がある」と言います。 「日韓併合などの行為を考えると、そう簡単に『仲良くやりましょう』というのは難しいとは思いますが(中略)お互いの存在を認め合い、お互いの国の子どもたちが幸せな世界になるように、共に努力し続けていきたいものです」(シンゴパパさん) 「交易などが発展し、市場の開放が進めば結果的に国民の生活も向上し、生活、環境の質も上がると思います」(にしひがしさん) など明るい未来を手繰り寄せようとする意見がある一方で、 「日本に的を絞り、共通の外敵とすることで表面上の連携を保つことができる連携国家が誕生する可能性」(blueberry58さん) 「朝鮮半島からは日本は(中略)隣の敵国」(やっちゃん26さん) 「米国は日本を北朝鮮経済立て直しの戦後処理という名の財布として利用することしか考えていない」(コリエコリコさん) 「日本が北朝鮮のミサイルの射程に残ったままの部分的非核化では意味がありません」(yn58さん) など厳しい見方も出されました。 歴史には平坦な道はありません。熱狂して取り組んだことが悲劇を招いたり、絶望的状況から新しい時代が芽吹いたりする。私たちの日本とその周辺はいま歴史のどんな局面にあるのでしょう。 欧州では30年前、ベルリンの壁が崩れ東西ドイツが統合しました。これをきっかけに西側では欧州統合が進みEUが生まれた。東側はソ連が崩壊し、東欧諸国に体制転換が起こった。 日本では「拉致問題」に関心が集中しがちですが今回の出来事は、もしかして崩壊したベルリンの壁に匹敵するマグニチュードを秘めているかもしれない。戦後史で分断された韓国と北朝鮮が、いま融和へと向かう。下手をすればblueberry53さんが言うように日本を「共通の敵」とする厄介な隣国が誕生するかもしれない。しかし「敵視」は朝鮮半島だけのことでしょうか。日本にも朝鮮半島への嫌悪や蔑視はないのか。 在日の3世4世が身近に暮らしているのに、時として「ヘイトスピーチ」が噴出するのはなぜでしょう。朝鮮半島で起きた画期的な出来事に期待を寄せながらも、どこか冷ややかに見ている私たちの心の底に「差別感情」はないのか。それはなぜ起こるのか。あなたはどう思いますか。 米朝交渉に「期待することがありますか」への投稿と併せ、ご意見をお寄せください。★関連テーマもお読みください・平昌五輪。朝鮮半島の平和と安定につながりますか? [議長]高成田享・北朝鮮の弾道ミサイル発射、脅威を感じていますか? [議長]磐村和哉★山田議長の過去の円卓会議より・「首相夫人」の証人喚問、必要だと思いますか?・8月。戦争について何か考えましたか?・加計学園の獣医学部。「総理のご意向」が働いたと思いますか?
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