イー・ウーマン（ewoman）

こんにちは。国連広報センターの根本かおるです。
 
9月21日は、国連が定めた「国際平和デー」、いわゆるピース・デーです。停戦と非暴力の日として、この日一日は戦うことをやめようと世界に呼びかけることを目的としています。実は日本と深い関係がある国際デーなんですよ。というのも、国際平和デーを記念して、ニューヨークの国連本部では、日本から贈られた「平和の鐘」を国連事務総長が打ち鳴らして平和を祈る式典が毎年行われるからです。国連本部の庭にある「平和の鐘」は一般見学コースにも含まれていますので、ニューヨーク観光などでご覧になった方もいらっしゃるでしょう。
 
世界人権宣言が1948年に採択されてから70年の節目となる今年の国際平和デーのテーマは、「平和への権利　―　世界人権宣言採択から７０年を迎えて」。現実に目を向けると、紛争や深刻な人権侵害から故郷を逃れた難民・国内避難民の数が7000万人近くにのぼり、第2次世界大戦以降最悪の数字を更新し続けています。シリアの内戦も勃発から8年目に入るなど、世界的に紛争の長期化が目立ち、紛争がひとたび始まると後戻りできないということが浮き彫りになっています。
 
そんな今だからこそ、立ち止まって平和や共生などについて考える機会としていただきたいと思います。また、昨年のノーベル平和賞を核兵器禁止条約の採択に貢献した「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」が受賞するなど、核兵器のない世界を唯一の戦争被爆国として強く望む日本の人々の心に強く刻まれる出来事もありました。国連広報センターは市民社会と協働して、川崎哲ICAN国際運営委員と吉永小百合さんとのトークなど「核なき世界へ向けてー被爆国の役割を考える」をテーマにしたイベントを24日都内で開催することにしています。
 
そこで、おたずねします。国際平和デー、知っていますか？
昨年のちょうど今頃、私は同じテーマで「働く人の円卓会議」の議長を務め、その時はYESが25パーセントでした。国際平和デーの認知の広がりを定点観測できれば、と思います。3月8日の「国際女性デー」についても「国際女性デー、知っていますか？」というテーマで定点観測的に円卓会議をナビゲートし、こちらはYESの割合が2013年に2割程度だったのが、昨年は7割、今年は8割程度にまでなり、浸透の手ごたえを感じているところです。
 
国際平和デーについて知っていた方は何をきっかけに知ったのか、知らなかった方もどんな時に平和について考えるかなど、投稿をお願いいたします。ピース・デー当日の9月21日までの議論にどうぞお付き合いください！


★根本議長の過去の円卓会議より
・国際女性デー、知っていましたか？
・国際平和デー、知っていますか？（2017年9月）
・「SDGs」に取り組んでいますか？

• 2018.09.14
• 根本かおる 国連広報センター所長