イー・ウーマン（ewoman）

責任の明確化（ゆうたんぽん・岩手県・54）

自己責任は極力避けたいもの。責任はどこかというのが利用するにあたってのキーポイントです。政府が主導で金融機関が連携し、セキュリティ強化と不正の際の責任を。

今のところPASMOのみです（ゆきひ・東京都・50）

国内の生産性向上にはキャッシュレス化が不可欠と考えることに加え、コロナ対策で現金に触りたくないので、キャッシュレスにしたいのですが、スマホ決裁の乱立とセキュリティ不安から、PASMOに現金チャージのみです。銀行口座からのチャージが、より安全になればいいのですが、例えば、銀行のパスワードに加えてマイナンバーで二重認証するとか、銀行からいったん預金機構のような機関に入金し、さらにスマホ決裁機関へ入金するなど、二重管理がカギになるのではないかと思います。

補償とサポートの安心を（blueberry53・大阪府・64）

私はスマホ決済を使っていませんが、理由は、トラブルに巻き込まれるのが面倒だからです。ただ、将来は必要になれば使うつもりです。そのためにも、何かトラブルがあった時に、必ずサービス提供会社が補償する、あるいはサポートしてくれるということがあれば安心できます。

デジタル庁の宿題（真打ち・栃木県・51）

ある地銀は、自動音声でパスワードを電話で通知、２段階認証を導入するそうだが、今回の件は携帯電話会社と銀行双方による、相手への過信が問題の根底にあったと思えてならない。特に、携帯電話会社は、決済の普及に注視する余り安全性を怠ったようにも見える。政府の目が行き届くようになれば、規制が厳しくなる側面もあろうが、安全性が伴わないシステム程　危険なサービスはないと、私は思う。

オンラインでの本人確認（unagi・東京都・59）

銀行によって本人確認の仕組みにバラつきがあることが問題だと思います。顔認証でオンライン本人確認など、厳しいガイドラインを国が主導して作ってほしいです。今の総務省と金融庁の縦割り行政を解消し、デジタル庁の改革に期待したいと思います。

紐付けられている口座の安全（黒船・神奈川県・53）

ずばり、銀行やクレジットカードなどから不正に引きおをされることが一番の不安材料です。したがって、スマホ決済に紐付けられている先のセキュリティーがしっかりしているかどうかが、私にとっての安心できるかどうかの決め手です。一方で、登録や使う際の手間はなるべく少ない方が楽です。二段階認証くらいなら良いのですが、一々入力する項目が多かったり、パスワードを数回入れ違えただけで、銀行に申請して郵便で書類が届くのを1週間も待つようだと使う気が失せてしまいます。

自己防衛（パフィンドーナッツ・埼玉県・51）

投稿にありましたように、チャージは少額、紐付けている銀行口座の残高も少なくする、口座残高の確認と自己防衛が非常に大切だと思っています。また、電気が使えないと利用出来なくなるという点がこちらも投稿にありましたが、大きな課題だと感じています。

不安ゼロで使っています。（marco302・海外・その他・49）

iPhoneでカード決済ができるようになってすぐ、スマホ決済を使い始めました。便利以外なにものでもなく、現金しか使えないお店は敬遠するようになりました。情報流出、不正使用などの不安も理解できなくはありませんが、情報技術が「秒」で進歩している今、問題があればすぐに改善される時代。Zoomで情報流出した後もZoomの株価が上がり続けたことが証明しています。日本人は異常なまでの現金主義社会。便利なものを素直に便利と思える感覚を身に着けていきたい。

ＭＭ総研所長の関口です。本日もたくさんのご投稿ありがとうございます。「スマホ決済に不安を感じる」という方は23日朝の時点で90％。前回よりわずかですが「不安を感じる」という方の割合が高くなりました。前回の質問で「どんなことが解消されたり担保されれば、スマホ決済を安心して利用できますか」と聞いたところ、いろいろ有意義なご意見をいただきました。
 
まずは「責任はどこかというのがキーポイント」という、ゆうたんぽんさんからのご意見です。unagiさんからは「銀行によって本人確認の仕組みにバラつきがあることが問題」とのご意見をいただきました。そのうえで「今の総務省と金融庁の縦割り行政を解消し、デジタル庁の改革に期待したい」というタイムリーなメッセージをいただきました。
 
実は今回の「ドコモ口座」の問題ですが、菅新政権発足のタイミングで出てきたことが興味深いと思います。というのも、問題になった金融機関はメガバンクではなく、地方銀行やゆうちょ銀行です。一方、発端となったのは日本の携帯電話最大手、ＮＴＴドコモのサービスです。ドコモ口座の不正利用は以前から指摘されていたわけですので、なぜこのタイミングで大きな問題になったかということです。
 
菅義偉首相は官房長官時代から携帯電話料金について「４割は下げられる」と公言してきました。地方銀行についても「将来的には多過ぎるのではないか」と指摘しています。今回の問題の原因は、簡単にいえば「地方銀行などが十分な本人確認システムを導入していなかった」「ドコモが安易なシステム設計をしていた」ということになります。言い換えれば「収益性の低い地方銀行は十分なデジタル投資をしてこなかった」「収益力の高いドコモは顧客サービスを甘く見ていた」ということになります。
 
こうした見方を突き詰めれば、「地方銀行は今後、合従連衡して収益力を高めるべきだ」「儲けの大きいドコモは消費者にもっと還元すべきだ」という意味にもとれます。まさに菅首相がデジタル庁の創設を通じて推し進めようとしている政策の論拠にもあたるといえます。菅首相が自身の首相就任を見越して、こうした問題に火をつけたとは言いませんが、少なくとも今後の政府のデジタル政策を後押しする格好の材料になったといえるでしょう。
 
もうひとつ興味深かったのは海外にお住まいのmarco302さんからのご指摘です。「日本人は異常なまでの現金主義。便利なものを素直に便利と思える感覚を身につけていきたい」というご意見でした。marco302さんにはどちらの国にいらっしゃるのかお聞きしたかったですが、日本人には「楽をしてはいけない」という教育が浸透しているのではないかと思います。日本のデジタル化が遅れた大きな１つの要因に、こうした「便利なものに飛びつかない」という国民性があるように思います。
 
今回のドコモ口座の件をきっかけに「それ見たことか」という便利さを否定する守旧派が巻き返さないようにし、せっかく進み始めた日本のキャッシュレス化の流れをぜひとも加速していけるようにしたいと思います。
 
そこで本日の皆さんへの質問ですが、「スマホ決済を便利に使うために私はこんな工夫をしている」といったアイデアをお寄せいただけないでしょうか。海外にお住まいの方は国名もお書き添え下さい。まだスマホ決済をご利用でない方は、今後のスマホ決済導入の見通しについてお答え下さい。5000円相当が還元される「マイナポイント」をスマホ決済で活用するコツなども教えていただければ幸いです。私から皆さんへの質問は本日が最後となりますので、ぜひ、たくさんのご意見をいただければと思います。


★関口議長の過去の円卓会議より
・キャッシュレス。実践していますか？
・GAFAの個人情報収集、気になりますか？
・フィンテックって知ってますか？

• 2020.09.23
• 関口 和一 （株）ＭＭ総研代表取締役所長、元日本経済新聞社論説委員