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会議番号:3618 開催期間 2020年11月13日- 11月20日
米大統領選は、民主党のバイデン氏が勝利したようですが、共和党の現職、トランプ氏が敗北を認めないこともあり、まだ「当選」ではなく「当確」状態が続いています。投票前から言われていた接戦州での戦いは文字通りの「接戦」となり、選挙後の混乱を引き起こす原因にもなりました。しかし、全体の得票数をみると、バイデンさんはトランプさんに500万票以上の差をつけています。米国民の意志表示ということでいえば、トランプ政権にノーを突きつけた有権者が多かったということだと思います。 新政権のもとで、日米関係がどうなるのか、考えてみようと思いますが、その前に、亀裂が深まったといわれる米国の社会について議論をしておくことは大事だと思います。米国の社会が変質したのであれば、私たちの米国に対する接し方も考え直さなければならないからです。 選挙後に勝敗がすぐに決まらなかったのは2000年の選挙と似ています。民主党のゴア副大統領と共和党のブッシュ・テキサス州知事が争った選挙で、フロリダ州の票の集計をめぐり、両者は裁判で争うことになりました。最高裁の判断を受けてゴア氏が敗北を認めたのは選挙から35日後、12月13日でした。当時、私はワシントンで取材をしていて、民主主義のお手本だと思っていた米国でも、選挙をめぐってこんな争いが起きるのかと驚いた記憶があります。 米国社会の変質ということで思い出すのは、選挙の翌年、2001年9月11日に同時多発テロが起きたあとに、共和党支持の友人が開いた出版記念パーティーでの出来事です。質疑の時間になったので、「ゴア氏が大統領になっていたら、中東和平にもっと力を入れたはずだから、同時多発テロが起きなかったのではないか」と、私が質問したのです。共和党支持者の多い会でしたから、いろいろな人たちが反論してきましたが、険悪な雰囲気ではなく、議論を楽しみました。 いまなら、会場からたたき出されるところで、記者の性癖である挑発的な質問をする勇気も出てこなかったでしょう。職場でも、地域でも、家族間でも、選挙の話はタブーになったなどという話を聞くと、日本なら白けてしまいそうな政治の話題を楽しい会話にしていたあのおおらかな米国人、米国社会はどこにいったのだろう、という思いにかられます。 みなさんは、今回の選挙について、どんな意見や感想を持たれましたか。まず、そのあたりから議論を進めて、次第に日本に引き付けて、日米関係を考えていきたいと思います。「バイデン氏勝利、日米関係に変化ありますか?」にYES、NOでお答えの上、ご意見をお待ちします。*イー・ウーマン編集担当より皆さまへ 投稿のルール「I statement」(「〜べき」は使わないなど)を守り、「国民は」「普通は」などではなく、「私」を主語として、自分の考えを投稿してください。 掲載する投稿には、編集にて「私は」を入れさせていただく場合もありますのでご了承ください。★高成田議長の過去の円卓会議より・大統領選、注目していますか?・米中貿易協議、注目していますか?・日米同盟、安泰ですか?
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